コンテナのデプロイをマルチプラットホーム化するDockerのEnterprise Editionで企業ユーザーのコンテナ導入を単純化

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Dockerのコンテナプラットホームのようなシステムを実装しようとすると、そのためのかなり専門的なスキルが必要になる。Dockerは、ユーザーが同社のプロダクトを使おうとするときにぶつかる複雑性を緩和するために今日(米国時間3/2)、Docker Enterprise Editionをリリースした。

このエンタープライズエディションは、DockerがサポートしているLinuxやWindowsのフレーバー(ディストリビューションやバージョン)、およびAWSやMicrosoft Azureのようなクラウドプラットホームのすべてに亙ってシームレスに使用できる、準汎用的なツールのパッケージだ。これらのツールがあれば、コンテナアプリケーションの複数のプラットホーム間の移動が、コードを書き換えることなく可能だ、とDockerは主張している。

本当にそれほど簡単なターンキーシステムのようなものなら、デベロッパーとオペレーションスタッフの双方にとってコンテナのライフサイクル管理がずっと楽になるだろう。DockerはLinuxデベロッパーのためのコンテナプラットホームとして誕生したが、これからは多様なインフラプラットホームと、企業によって異なるやり方をサポートしていくことになる。無料のCommunity Editionは継続するが、それは有料のEnterprise Editionほど多様なプラットホームをサポートしない。

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写真提供: Docker

もちろんDockerには、今回のリリースの前にもエンタープライズプロダクトのようなものはあったけれども、それも今度のEnterprise Editionに編入されている、と、Dockerのマーケティング担当SVP David Messinaは語る。前のエンタープライズプロダクトDocker Datacenterは、今ではエンタープライズエディションの中へモジュールとしてバンドルされている。“Docker Datacenterは、これまでの有料サポートつきコンテナエンジンの基盤だった。今パッケージされているのは、前に売っていたものの進化形だが、完全に新しいプロダクトの一部でもある”、とMessinaは説明する。

同社は新パッケージのリリースと並行して、新しいリリースの番号システムとリリースサイクル(release cadence, リリースケイデンス)を発表した。まず番号は、単純な順序数ではなく、1703のようにリリースの年月を表す。今年の6月のリリースは、1706になるだろう。

またリリースサイクルは、ユーザーがジョブのタイプに応じて指定できる。たとえばコードの最新のアップデートをいつも入手したいデベロッパーなら、各月のリリースを選ぶだろう。一方、安定性を重視するオペレーションスタッフなら、四半期リリースのチャネルを契約するかもしれない。なお、四半期リリースは1年契約となる。

Enterprise Editionの課金プランは、ベーシック、スタンダード、アドバンスドの3段階になる。Docker Datacenterはスタンダードに含まれ、アドバンスドではもっと多様なエンタープライズ機能が提供される。

なお、パートナー各社のサードパーティプロダクトを提供するDocker Storeが開店した。Messinaによると、“このストアの最大のメリットは、Dockerの証明つきであること。それにより、パートナーが商業的成功をシェアできるエコシステムになっていくことだ”、という。証明つきとは、Dockerが試用結果に基づいて品質を証明しているから、ユーザーは安心して買える、という意味だ。

エンタープライズエディションとストアの二つが組み合わさると、企業顧客にとって、Dockerのプロダクトやサードパーティ製のアドオンを自社の複雑な環境へ導入することが、よりスムースでシンプルな過程になるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))