VICEがSnapchat Shows向けのオリジナル番組を発表―、メディアプラットフォーム化が進むSnapchat

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Twitterと同じように、Snapchatは、画像・動画のシェアやメッセージのやりとりだけでなく、ユーザーはSnapchat上でメディアを消費することもできると謳っている。本日Snapchatは、オリジナルコンテンツのラインアップ拡大に向けて、VICEとパートナーシップを結んだと発表した。今後ユーザーはVICEのオリジナルシリーズをSnapchat上で視聴できるようになる。まずは、VICELANDが制作するシリーズで”Hungry Hearts with Action Bronson”と名付けられた、男女交際に焦点を置いたリアリティ番組が放映される予定だ。

今年中に放映が開始される予定のこの番組は、8エピソード分しか制作されないとのこと。番組内では、ラッパー/シェフ/俳優のAction Bronson(ステージネーム:Arian Asllani)が、予め用意されたデートにカップルを送り出し、ふたりが食事をする様子などを実況中継する。そして毎回番組の最後に、カップルが2回目のデートに行くことになるかどうかをBronsonが予想し、その後に結果が発表される。

なお、Bronsonが現在出演しているVICELANDの旅行・グルメ番組”Fuck, That’s Delicious”と同じチームが、この番組の制作を担当している。

VICEはSnapchat向けに複数の番組を制作する予定で、”Hungry Hearts with Action Bronson”がその第1弾となる。同社は、他にどんな番組が放映されるかについては明らかにしていないが、広報担当者は、リアリティ番組以外にもVICELANDやVICEの様々な番組がSnapchatを通じて放映される可能性があると語っている。

今回のコラボレーションは、以前両社の間で結ばれたパートナーシップを拡大したようなものだ。VICEは2015年のSnapchat Discoverローンチ時、Snapchatのグローバル・ローンチ・パートナーを務め、Snapchat Discoverを通して、ミュージシャンやアーティスト、起業家や一風変わった人に関するニュース速報や教養番組を放映していた。

またSnapchatは、VICE以外のメディアともオリジナルコンテンツ制作に関してタッグを組み、NBCやABC、BBC、Turner、The New York Times、Discovery、Time、A+E Networksとは既に契約が交わされている。中でも、NBCの”Saturday Night Live”のSnapchat版や、“The Tonight Show Starring Jimmy Fallon”、“The Voice”といった人気番組のSnapchat向けコンテンツは話題を読んだ。

ABCは”The Bachelor”のSnapchat用コンテンツを制作しており、A+E NetworksもSnapchat Shows初となる台本なしのリアリティ番組”Second Chance”の制作に取り掛かっている。一方BBCも最近この輪に加わり、2006年に放映され高い評価を得た自然番組”Planet Earth”の続編となる”Planet Earth II”のSnapchat版の放映を開始した。

各メディアの人気番組と関連付けられることの多いSnapchat Showsだが、彼らの狙いは番組の舞台裏の様子をユーザーに届けることよりも、むしろ単独のオリジナル番組を放映することにある。オリジナルコンテンツが増えれば、花輪のオーバーレイや時間と共に消える文字などにあまり興味がない消費者もSnapchatに興味を持つ可能性があるばかりか、Snapchatは広告掲載を通じて新たな収益源を手に入れられる。

VICEにとってのSnachatとのコラボは、現在積極的に推し進めているモバイル戦略の一環だと考えられる。最近同社は、モバイル事業者とのパートナーシップを通じた、アジア太平洋地域への進出計画についても発表していた。

(画像提供:VICE)

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter