VR動画は360度でなくてもいい―、VR動画の配信サービス「360Channel」が対応端末を追加

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2016年末までにVRヘッドセットが出揃い、360度動画をみかけることも増えてきたが、VR動画を楽しむのに360度全部を撮影してある必要はないのかもしれない。360度動画の配信サービス「360Channel」で経営企画とプロデューサーを担う中島健登氏は、動画コンテンツによっては180度分を写すだけでも十分な場合もあると話す。

例えば、360Channelで提供している下記の猫の動画は前の180度だけで、背面は撮影していない。この動画はYouTubeで人気の猫ぶるるとべるるだ。

360度動画の視聴データを解析してみると、ユーザーは思ったほど後ろを振り返ってまで動画を見ないことが分かったと中島氏は説明する。私もPlaystation VRでこの猫の動画を視聴してみたが、見たい対象が目の前にあるので、背面に映像がないことはまるで気にならなかった。確かに動画の途中で横を向くと、画面と背景の境目を確認することができるが、HMDを付けて座っている状態だと振り返るのがちょっと難しいし、前を向いて動画を視聴する方が自然だろう。この動画をPCで見る限りYouTubeとそう変わらないと思った人もいるかもしれないが、VRヘッドセットで見ると、単に動画を見ている時とは違い、自分が猫たちと同じ空間にいて、おやつをあげている気分になれるのがVR動画の良さだ。

一方で、音楽ライブなどのコンテンツは、パフォーマーだけでなく、背面の観客の様子も撮影することで臨場感のあるコンテンツになると中島氏は説明している。

360度動画では今後、動画内のものを操作したり、ストーリーが分岐したりなど、ユーザーが動画と関わることができるようになるだろうと中島氏は話す。「将来的には360度動画とVRゲームとの境界線は曖昧になると思います」と言う。360Channelでもそうしたインタラクティブなコンテンツを提供することを視野に入れているそうだ。

360Channelは2015年11月に設立し、2016年5月から360度動画の配信サービスを提供している。360Channelが提供している360度動画はOculus Rift、Gear VR、簡易HMD(Google Cardboardやハコスコ)での視聴に対応している。HMDがない場合でも、iOSとAndroidの専用スマホアプリやPCから360度動画の視聴が可能だ。本日より360ChannelはPlaystation VRにも対応し、新たに50本の動画コンテンツを追加すると発表している。