Facebook camera effects platform
AR studio

拡張現実のゴールドラッシュがやってくる!

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ARのピクサーになるのは誰なのか?拡張現実コンテンツスタートアップのために、誰かがハリウッドの特殊効果エンジニアやアニメーションキャラクタデザイナーたちをかき集めなければならない。

今週行われたFacebookのカメラエフェクトプラットフォームのローンチが意味することは、突然18億の人たちが、現実世界に対するデジタルオーバーレイで楽しませて貰うことを待ち望むようになったということだ。そして今や、スタートアップは自ら、ユーザーベースをゼロから構築したり、人びとにソーシャルグラフを再構成させたり、キャプチャしたコンテンツをシェアする場所を作り上げたり、あるいは沢山のオブジェクト認識技術や空間認知技術を開発したりする必要はない。

彼らがしなければならないことは、視覚化されたイマジネーションの魔法で、人びとを楽しませる作品を作ることだ。FacebookはキラーAR体験が可能なことを証明するために必死なので、プラットフォーム上でフィーチャーされる機会は沢山あるだろう。この新しいメディアを使って人びとの注目を集める力を確立できるものなら誰でも、素晴らしいAR体験を構築するために、出資しようとする企業を集めることができる。ちょうどBuzzFeedが、BuzzFeed Motion Pictures広告クリエイティブチームを使って収益を挙げているように。

そしてFacebook ARで起きることのすべては「カメラで」行われるので、簡単に大規模なソーシャルネットワークで共有することが可能だ。ARは、ソーシャルメディアにおけるストーリーテリングのための新しい語彙の一部となり、開発者たちにバイラルな成長手段を提供する。

FacebookのAR Studioツールは、拡張現実体験を比較的容易に構築させる。

この分野の専門家は、傑出したARコンテンツのスタートアップがいないことを教えてくれた。そこを埋めることに、大きなビジネスチャンスがありそうだ。Penrose、Baobab、そしてWithinという多くのスタートアップたちが既に、VRのピクサーになろうと争っていて、そのうちの幾つかは数千万ドルを調達している。ほとんどの人がVRヘッドセットを所有しておらず、仮に所有していたとしてもおそらく家のどこかで埃をかぶっているという事実にも関わらず、こうした現象が起きているのだ。

マーク・ザッカーバーグが、そのF8コンファレンスの基調講演で述べようとしていたことは、拡張現実メガネの登場を待っている必要はないということだ。既に私たちの身近な市場には沢山のARデバイスが存在している。スマートフォンのカメラだ。物理的な世界はとても大きいので、それをAR体験で覆うためには、外部の開発者たちに頼ることも必要になるだろう。それはFacebookが歴史的に取り込みを目指してきたことであり、Snapchatが敬遠していることだ。

新しいコミュニケーションメディアが大規模なユーザーを獲得しようとするときには、エンターテイメント空間に新しいプレイヤーが参入するチャンスとなる。そうしたことは、ラジオ、映画、テレビ、ウェブ、ビデオ、モバイルアプリ、そしてVRで起こった。ピクサーは、コンピュータレンダリングアニメーションの可能性を知り、それを早い時期から取り込んで、大成功したビジネスへと成長した。

いまAR時代が到来している。それは基本的に、過去のメディアとは異なる性質を持っている、なのでこの世界における勝者は必ずしも、組織構造やビジネスモデルの観点でピクサーのようなものである必要はないだろう。おそらく彼らは、Flappy Birdの開発者であるdotGearsや、YouTubeのチェンネルオーナーであるMaker Studiosのようにみえる者かもしれない。

それでも、この技術的なシフトは、金のシフトを否応なく招く世間の注目のシフトを予見している。ARがポシャるリスクは常に付きまとっている。VRはゆっくり成長してきたし、スマートウォッチのアプリで大金持ちになった者はまだいない。とはいえ、ポケモンGOの突然のブレークと、10代の若者の間での仔犬顔フィルターの流行は、SnapChatの人材募集コピーへと繋がった:「おもちゃは重要なアイデアへの前奏曲だ」。

機能に焦点を絞ったARユーティリティと、本格的ゲームが登場してくることは間違いない。私たちに別々のアプリのダウンロードを要求するものもあるだろう、そのため私たちがARに慣れてその価値を信じるようになるまで、待たされるものも出てくるだろう。しかし、FacebookのカメラエフェクトプラットフォームとAR Studioツールの登場は、Facebookアプリ内部で提供することのできる軽量AR体験のために、パワフルでバイラルな流通チャンネルを使うことができることを意味している。

どこかのスタートアップがキュートで愛らしい拡張現実キャラクターを作り、携帯電話があなたが違う場所や、違うものに囲まれていることを認識すると、そのキャラクターが面白い動きをするといった場面を想像してみよう。私の頭の中にはクリス・ファーレイがパンダに変身して、フレームの中に何があろうともお構いなしに下らないギャグをかましている映像が浮かぶ。

また別のスタートアップは世界のランドマークをとりあげて、ミニゲームを作ったりそれぞれからアーティスティックな効果を引き出したりすることができるし、世界ゴミ拾い競技(scavenger hunt)などを作ったりすることもできるだろう。観光客が、隣の人がエッフェル塔や自由の女神像に携帯電話を向けながら笑っているのは何かと尋ねることになるだろう。そして既にアプリがあることに気が付くのだ。

Facebookが開発したAR Studio開発ツールは、驚くほど簡単に使えるように見えるものの、コンテンツの開発には資金が必要だ。いくつかの勇敢なベンチャーキャピタリストたちが、元ディズニーや元ドリームワークスの従業員たちがARスタートアップを始めていることに対応し始めているようだ。またFacebookは、独占コンテンツのための事前支払いを行うことで、AR開発者エコシステムにシードを行うだろう。このやりかたはFacebook Liveが立ち上がる際に、同社がトップニュースパブリッシャーに支払いを行ったやり方と同様のものだ。

最もエキサイティングな点は、コンシューマーARプラットフォームの本当の可能性を知っている人は誰もいないということなのだ。私たちは、(18日のFacebookの発表後)文字通り4日目にさしかかり、新しいメディアはまだまだ少ない。あなたのアイデアは何だろう?

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(翻訳:Sako)