SpotifyがAIスタートアップのNilandを買収、パーソナライゼーションとリコメンデーションの強化を狙う

次の記事

3Dプリントで作ったソフトな脚でロボットが凸凹道を安定的に歩ける、ヒントは蛸などの生物から

Spotifyは、AIスタートアップのNilandが仲間入りしたことを発表した。これで今年4件目の買収である。

パリに拠点を置くNilandは、音楽に対するより正確な検索とレコメンデーションを行わせるためのAPIを提供している。Spotifyによれば、このフランス企業はニューヨークを拠点とするR&Dチームに合流し、ユーザーのためのパーソナライゼーションとレコメンデーション機能を強化するということだ。

Spotifyはその声明の中で「Nilandは、AI技術を用いることで音楽検索やレコメンデーション機能がどのように最適化できるかを示しました。そしてSpotifyの掲げる『適切なコンテンツを、適切なユーザーに、適切なタイミングで』という情熱も共有しています」と語っている。

Nilandの創業チームは「より良い革新的なリスニングと発見体験を生み出すための、音楽をよりよく理解する新しい方法に、私たちは引き続き取り組んで行きます」とウェブサイトに書き込んでいる。

Spotifyは、Release RadarやDiscovery Weeklyなどのカスタマイズされたプレイリストを提供することを通して、パーソナライゼーションをサービスの核にしてきた。特に後者は初年度で4000万人のユーザーを獲得し、使いやすさと賢い発見方法の価値を知らしめた。

人気音楽ストリーミングサービスのSpotifyは、3月に有料ユーザー数が5000万人に達し、無料バージョンを使用しているユーザーを考慮すると、全体で1億人以上のリスナーを抱えている。ライバルのApple Musicは昨年の12月の時点でユーザー数2000万人に達したので、現在は3000万人に近付いていると推定するのはそれほど間違いではないだろう。

Spotifyは、大いに期待されているIPOを2018年まで遅らせる可能性があるが、ともあれ今年の同社は、買収によって、技術的切り札を増やし新しい機能を構築することに大忙しだ。1月以来、ブロックチェーンのスタートアップMediachainコンテンツレコメンデーションスタートアップのMightyTV、そして音声検出のスタートアップSonalyticを買収して来た。

Nilandは2013年に創業され、フランスの投資家であるIT Translationから、非公開資金を調達している。同社はパリに拠点を置くアクセラレータプログラムのAgoranovの卒業生だ

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)