Dash

Amazonのバーコードリーダー、Dash WandにAlexaが入って実質無料に

次の記事

Spotify、2016年度のユーザー1億4000万、売上50%アップ――レーベルとの交渉力もアップ

Amazon Dash Wandの第一世代は長くは続かなかった。カリフォルニア州の選ばれたPrime Freshユーザーでこのバーコードリーダーを試行してみたものの、何も起きなかった。代わりにこの会社は今や身近になった単一商品ボタンへと戦術を移した。

そして今、ハードウェアに強気のAmazonは、Echoの大成功を足場にDash WandにAlexaを載せて復活させる。バーコードリーダーとAmazon Fresh購入機能はそのままに、これからはAlexaも使えるようになる。音声による注文、レシピ検索、食品の栄養素含有量の確認なども行える。そう、Alexaはどこへ行ってもAlexaだ。

現在Dash Wandを利用できるのはプライムメンバーのみだ。そして事実上無料だ(期間限定)。価格は20ドルだがデバイス登録後最初の購入で20ドル割引される。Amazon Freshの90日間無料お試し期間もついてくる。つまりこのデバイスは、Amazonの月15ドルの食料品配達サービスへの入り口であるとともに、同社のスマートアシスタントを家庭に持ち込む新たな侵入経路でもある。

この価格設定は、事実上のニッチ製品を多くのユーザーにとって初めてのAlexa体験に変えるにはかなり有効な方法だ。バーコードリーダーを自宅に持ち込もうと思う人はまずいないが、でも、無料は無料。Amazon Fresh同様、おそらく現時点で主流商品とはならないだろうが、Alexaをさらに家庭に送り込むのに一役買うに違いない。

もっともAmazonはその点で特に問題を抱えているわけではない。先月の統計によると、Amazonのスマートアシスタントは 音声制御スピーカー市場の約70%を握っている。この数字が低価格のEcho Dotのおかげであることは間違いなく、実質的に無料の機器にAlexaを載せることは、スマートアシスタントの家庭への浸透率を一層高めるだろう。

これはおそらくAmazonで一番わかりやすい形の客寄せモデルだ。この会社にとってデバイスは常にユーザーをEコマースエコシステムに閉じこめるためのものであり、ハードウェア自身は二の次だ。いくら走ってもAlexaから逃れることはできない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook