株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」運営元が約1.1億円を調達

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株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」を提供する日本クラウドキャピタルは7月20日、西武しんきんキャピタル、事業会社2社およびエンジェル投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額1億1580万100円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回調達した資金はFUNDINNOの機能改善に加えAIやブロックチェーンを活用した新たなシステム開発に当てるという。なお日本クラウドキャピタルはFUNDINNOリリース前の2017年2月28日にも、ECや決済領域で複数の事業を展開するラクーン他2社から資金調達(金額は非公開)を実施している。

FUNDINNOは非上場の中小・ベンチャー企業と、そのような企業に投資したい投資家を結びつける株式投資型のクラウドファンディングサービスだ。投資の見返りとして商品やサービスを受け取るのではなく、未公開企業の株主となれる点が大きな特徴。投資を募る企業側にとっても、事業に共感してくれた投資家から少額ずつ資金を調達できる新たな手段として関心を集めている。

立ち上げのきっかけは、代表取締役CEOの柴原祐喜氏が米国留学時 「株式投資型のクラウドファンディングを通じて資金調達をするのが当たり前となっている環境」を目の当たりにしたこと。帰国後に日本国内でも同様のサービスを展開したいと考えていた矢先、改正金融商品取引法により「株式投資型」のクラウドファンディングが解禁されたためサービス開発に踏み切った。(立ち上げの背景やサービスの仕組みについては前回の資金調達時に詳しく紹介している)

2017年4月のリリースから3ヶ月ほどがたち、これまでに2社がFUNDINNOで資金募集を実施。請求書データ共有サービスを手がけるBank Invoiceは1460万円、シルクスクリーン印刷サービスを提供するJAMは3130万円と、いずれも目標額を上回る金額を約10日間ほどの期間で集めた。

日本の企業のうち99.7%を占め、日本経済に大きな影響を与えるベンチャー・中小企業。その中には優秀な技術やアイデアを持ちながら活かしきれていない企業も数多く存在する。FUNDINNOではそのような企業の情報を投資家に届け、マッチングをすることで中小・ベンチャーを応援するプラットフォームを目指していくという。

【19時30分追記】日本クラウドキャピタル代表取締役COOの大浦学氏よりコメントが得られたので追記する。
「1号案件では朝の5時にゲリラ的にプロジェクトを開始したにもかかわらず、3時間半で1500万円が集まるなど実施した2つの案件では予想以上に投資家さんからの反響があった。現状は経営者層の方など投資のリテラシーが高く意欲もある方々がユーザーに多いので、オンラインで有望な中小・ベンチャーに投資ができる場というのはニーズがあると感じている。

アメリカの事例などでは企業側が資金を集めるだけでなく、会社を応援してくれるファンや自社製品のユーザーを増やす目的で投資型クラウドファンディングを活用しているケースも多く、今回プロジェクトを実施した企業にもその点にメリットを感じてもらった。今後も有望なベンチャー企業に活用してもらえるプラットフォームを目指すとともに、ゆくゆくは一般の人たちにもどんどん投資家として参加してもらえるようなサービスにしていきたい」