Googleの、すばらしい友達なき新フィード

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Google Cloud、新しいネットワーキングアルゴリズムでスループット向上へ

それはまるでFacebookからあの面倒な「友達」を取り除いたもののようだ。他人が興味を持っている奇妙なもの、例えば子供の写真などを見せられる代わりに、Googleは私が興味を持っている奇妙なものを見せてくれる ―― ゼルダの伝説やElon Muskなど。

これは、明示的な選択に基づく収集から、過去の行動した暗黙の好みに基づく収集へとシフトするコンテンツ消費の根本的変化だ。

今日(米国時間7/19)Googleは、iOSおよびAndroidのメインアプリで「ニュースフィード」を正式に公開した。テクノロジーはついに、ソーシャルグラフやパーソナリティー・クイズを使うことなくパーソナライズされたニュースを届けるまでに進化を遂げた。実際には、Googleはその日の重要なニュースに、ユーザーが以前検索したことに関するニュースを組み合わせる。後者は個人的データの不正流用だと気味悪がる人もいるだろう。しかし、ひとたびスクロールをしてみると、この再利用された洞察は極めて有意義であることがわかるだろう。

Google Plusをダメにした問題を解決する工夫に富んだやり方

誰とも友達にならないので、Facebookのようにフィルターに囲まれた世界に閉じこもる問題は起きない。ニュースサイトを手動でフォローすることもないので、Twitterと異なり政治志向のどちらか一方を選ぶ必要もない。そして、コンテンツに「いいね!」しないので、罪悪感や同情や社会的義務感から何かを支持するプレッシャーはない。

その代わりに、Google feed(小文字?)はあなたの町や世界で人気の事柄に目を向け、コミュニティーとあなたを結び付ける。議論を呼ぶ話題にはスライド式選択ツールが現われるので、複数のニュースソースを見比べて見識の幅を広げることができる。そしてGoogleは、人の興味が時間と共に増減することを知っているので、何かを検索するのをやめると、アルゴリズムはあなたのフィードからその話題を消滅させることができる。

リンクに対する友達の推薦がないということは、気にかけていない記事をクリックするよう説得されないことを意味する。何人かの友達の作るフィルターから、単一のフィルターへの転換だ。しかし、ソーシャルコンテンツを自然に発見できる場所はいくらでもある。昨年12月からGoogleがテストしているシングルプレーヤーフィードは、アプリの世界に新しい何かをもたらしている。

Googleはソーシャル分野での弱点に焦点を当てるかわりに、ユーザーのオンライン行動をすべて知っている強みを生かそうとしている。検索、メール、カレンダー、マップ、YouTube、さらにはAndroid OSを握っているおかげだ。Google Nowブランドは消えつつあり、交通情報や予定に関する実用的なアラートはGoogleアプリの補助的機能へと追いやられている。しかし、Googleアプリエコシステムからデータを引き出すテクノロジーは、ユーザーが求めているニュースやエンターテイメントを知るヒントとしてうまく活用されている。

Googleは意図的にゴーストタウンを作った。

Google feed最大の欠陥は奥行きがないことだ。Facebookは毎日3500件程度の記事の中から最適な200件を選んで表示していると自慢する。それができる理由の一つは何年にもわたってユーザーの好みを学習しているからだ。Google feedを何度か縦にスワイプすると、Googleはあなたの検索履歴と最新ニュースとの結び付けに困難を覚えるようになりフィードの関連性は急落する。しかし、Googleアプリは少なくとも問題を認識しているようで、先頭10個のリンクを見た後は、永久にスクロールさせる代わりに「その他の記事」ボタンを押させる。

全体的に見てこのフィードはGoogle Plusをダメにした問題を解決する工夫に富んだやり方と言える。中身もないのにニュースフィードの猿真似をするよりも、Googleは意図的にゴーストタウンを作って中身がないことをバグではなく仕様の一部にすることを選んだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook