モバイル開発の継続的インテグレーション/デリバリを提供するBitriseが$3.2Mを調達、英米につぎ日本市場にも注力

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スタートトゥデイの時価総額が初の1兆円超え

iOSやAndroidなどモバイルのアプリケーション(“アプリ”)では、開発の各ステップを手作業でセットアップしなければならない、という問題がある。そのためカスタマイズは容易だが、そのぶん、メンテナンスコストが発生する。理想的なソリューションは、モバイルのアプリケーションのビルド、テスト、そしてデプロイの過程を自動化して、デベロッパーを本来の創作、クリエーションに集中させることだろう。

その理想を実現した、と自称するのがBitriseだ。Y Combinatorで育ったこのスタートアップは自らを、“モバイルのアプリケーションデベロッパーのための継続的インテグレーションとデリバリ(continuous integration and delivery, CI/ CD)のプラットホーム”、と名乗る。

同社はこのほど、OpenOceanがリードし、Y CombinatorやFiedler Capital、およびそのほかのエンジェル投資家たちが参加したシリーズAのラウンドで、USドル換算320万ドル(250万ポンド)の資金を調達した。

YC育ちのハンガリーのスタートアップはこれが初めてだが、Bitriseは自国内での成長に加えて、アメリカでの事業展開も予定している。さらにまた、インテグレーションのためのライブラリを全面改良し、ユーザー分析やリポーティングのためのアドオンを加え、エンタープライズのサポートにも力を入れたい、としている。これらが新たな資金の、主な使いみちだ。

Bitriseは今すでに、FoursquareやFox、InVision、Grindrなどが利用していて、全世界のデベロッパーユーザーは20000を超えている。メインのユーザーベースはイギリスとアメリカだが、最近は日本でも成長著しい。また同社のコアプロダクトを軸に強力なオープンソースのコミュニティがあることも、同社自身の支えになっている。

OpenOceanのゼネラルパートナーRichard Muirheadはこう語る: “Bitriseは、モバイルのアプリケーションデベロッパーが抱える問題の核心をついている。開発過程をかなり高いレベルで自動化でき、しかもオープンソースなのでデベロッパー自身が、手作業の奴隷になることなく、イノベーションを実現できる”。

Y CombinatorのパートナーJared Friedmanは曰く: “開発過程の全体を自動化するデベロッパープラットホームという分野では、Bitriseがいちばんオープンなプラットホームだ。完全な拡張性があるから、デベロッパーは自分がよく知ってて好きなサードパーティのサービスを何でも、単一の非常に使いやすいインタフェイスで統合化できる”。

Bitriseは2014年10月にBarnabas Birmacher、Daniel Balla、Viktor Beneiの三名により創業された。CEOのBirmacherによると、競合するそのほかのプラットホームは、“Webアプリケーションの場合と同じような視点で問題に取り組み、デベロッパーが開発の各ステップを手作業でセットアップするものが多い”。

“そのため、カスタマイズ性は高いけど、巨額なメンテナンスコストに直面することになる。また完全自動化と称するプラットホームは、最初のセットアップの段階でカスタマイズ性があまりにも極小なため、デベロッパーは完全なブラックボックスとつきあうはめになる”、と彼は言うのだ。

競合製品とは、CircleCI, Travis, Nevercode, Buddybuildなどのことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))