GoogleのNearby Connections APIを使えば近くのAndroid機同士でオフラインのネットワーキングができる

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Googleが今日(米国時間7/31)、互いに近くにいるAndroid機/Androidアプリ同士がオフラインでもコミュニケーションできる、というAPIを一般公開した。Googleが挙げているいろんなユースケースの中には、(1)ホテルの部屋が来客を感知してその人に合った室温や音楽を提供する、(2)近くにいるデバイス同士でアドレス帳を合体する、などがある。

この技術はNearby Connections API(近傍接続API, NCA)と呼ばれ、最初のうちはメディアのオフライン共有や、ネット接続の不安定な地域における災害警報などの用途に使われるようだ。

このNearby Connections APIをGoogleはかなり前から作っていて、APIは2015年に初めて発表された。そのときは、テレビを使ってやってるゲームのセカンドスクリーン(第二画面)としてモバイルデバイスを利用する、というユースケースが紹介された。

そして今年のGoogleのデベロッパーカンファレンスI/Oでは、このAPIのアップデートが紹介された。

(Nearby Connections APIの説明は24:15あたり)

近くのデバイスとの近傍接続には、Wi-FiやBluetooth LE、Classic Bluetoothなどが利用される。そのとき使える電波はアプリ自身が選び、また、新たな電波が使えるようになったら、その検出もできる。デベロッパーがそのためのコードを書く必要はない。

このAPIで構成されるネットワークには、二つのタイプがある。

ひとつは、中央集権型。たとえばゲームのサーバーや先生が生徒と対話するサーバーがこのNCAを使ってクライアント(ゲーマーや児童生徒)と対話する。もうひとつは、メッシュネットワークを構成してオフラインでチャットやそのほかのグループ活動をする使い方だ。

Googleは今日、このAPIを使ったアプリもいくつか発表した。

その中のThe Weather Channelは、キャリアのデータ通信が十分に使えない状況でメッシュネットワークにより台風などの緊急気象情報を伝え合う。Hotstarは、同様の状況(飛行機、地下鉄など)でメディアを共有する。そしてGameInsightは、近くに仲間のプレーヤーを見つけて完全にオフラインでゲームを進める。

このほか、このAPIを使ったAndroid TVのリモコンで、初期のセットアップが楽になる。また、Androidデバイスをそのセカンドスクリーンとしても使える。

これまで一部のパートナーだけに提供されていたこのAPIは、今日から一般公開される。AndroidのバージョンはJelly Bean以上、インストールされているGoogle Playは11.0以上が必要だ。

そのほかのパイロットアプリも近く公開されるが、それらに関してはまだ具体的な情報がない。またGoogle Playの11.0以上という要件は、現状ではかなり客層を狭めるので、このAPIの採用に乗り気でないデベロッパーもいるそうだ。せっかく、近傍接続を生かしたアプリを作っても、まだユーザー数が少ない、と見込んでいるからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))