エンジェル投資家の有安氏、AWS、SmartHR、PAY.JPと連携した特典プログラムを出資先に提供

次の記事

デジタル製造プラットフォーム運営のカブクが13億円超で双葉電子工業に買収

VCが企業と連携し、出資先のスタートアップに特典プログラムを提供する例はあるが、個人のエンジェル投資家が同様の取り組みをすることはあまりない。でも、それが日本で始まるみたいだ。

エンジェル投資家として知られる有安伸宏氏は8月28日、彼が出資するスタートアップに対してAWSと連携した特典プログラムを提供するとTwitter上で発表した。

さらに有安氏は、AWSとの連携に加えて、決済サービスのPAY.JPとクラウド労務サービスのSmartHRと提携することもTechCrunch Japanに明かした。

この3社との提携によって、有安氏が出資するスタートアップは以下の特典プログラムを利用することができる(SmartHRについては、現在支援内容を検討中で9月にリリース予定だという):

AWS

*AWSが定める要件を満たすスタートアップに限る

  • 最大1年間有効な10万USDのAWSプロモーションクレジット、または、最大2年間有効な最大1万5000USDのAWSプロモーションクレジット
  • 最大2年間有効な、最大1万USDのAWSビジネスサポートプランクレジット
  • AWS Business Essentialsのオンラインまたは個人トレーニング (600USD相当)
  • AWS Technical Essentialsのオンラインまたは個人トレーニング (600USD相当)
  • セルフペースラボに使用できる80コース分のクレジット (80USD相当)

PAY.JP

  • 2.59%の手数料で決済を組み込むことが可能(プログラム名は「PAY.JP Seed」)

エンジェル投資家、有安伸宏

念の為に説明しておくと、自身も起業家である有安氏は2007年にコーチ・ユナイテッドを創業。2013年に同社の全株式をクックパッドに売却する。のちに、エンジェル投資家としてスタートアップ企業の支援を開始した。2015年に共同設立したTokyo Founders Fundを通してVC投資を行うとともに、個人としてエンジェル投資も行っている。

先週8月25日に上場承認がおりたばかりのマネーフォワードにも創業初期から出資しているし、その他にも決済サービスのAnyPayなど40社を超える企業に出資してきた。

有安氏はTechCrunch Japanの取材に対し、「経営現場にいない投資家が、起業家に対して本質的に貢献できることはそう多くはない。それはエンジェル投資家も同じ。その前提に立って、スタートアップに対して何か実質的で『リアル』なサポートはできないかな、と日々考えているなか、AWSの畑さん(畑浩史氏)からお声がけいただいた」と話す。

AWSとの提携の話が進むなか、サポートの幅を広げたいと考えた有安氏が、PAY.JPを運営するBASEの鶴岡裕太CEOとSmartHRの宮田昇始CEOに話を持ちかけ、これら3社との提携が実現したそうだ。

ジェフ・べソスやピーター・ティールなど、米国のエンジェル投資家がもつ影響力は大きい。でも、個人である有安氏を中心にした新しい取り組みの誕生は、日本でもエンジェル投資家の存在感が大きくなっていること表しているのかもしれない。