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Shiva Ayyadurai

Techdirt誌、「電子メールの発明者」裁判に勝利

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マサチューセッツ州判事はTechdirtの主張を認め、Shiva Ayyaduraiが同社およびファウンダー、Mike Masnickとライター、Leigh Beadonを相手取った1500万ドルの訴訟を棄却した。

裁判の焦点は、Techdirtが記事にした、自分は電子メールの発明者であるとするAyyaduraiの主張だった。この件に対するMasnickの立場は「これが真実だ:Shiva Ayyaduraiは電子メールを発明しなかった」という記事で実に明確に説明されている。

AyyaduraiはTechdirtを名誉棄損で訴えたが、記事は調査に裏付けられたものであり、表現の自由にも守られているとMasnickは主張した(さらに同氏は、結果の如何にかかわらず、本訴訟はTechdirtに「きわめて深刻な萎縮効果」を及ぼしたと語った)。

勝訴を報告した記事でMasnickは次のように語った。「これは、明らかに、憲法修正第1項と言論の自由にとって大きな勝利である ―― とりわけ、Shiva Ayyaduraiのような著名人を名指しで批判する権利は重要だ。氏はマサチューセッツ州から米国上院議員選挙に立候補している」

F. Dennis Saylor判事は判決文で、記事が修正第1条に守られていたことに同意し、理由のひとつとして、記事は「立証可能な虚偽ではなく、客観的事実の知識を暗示しない主観的表現、あるいは比喩的表現や誇張を含む表現である」ことを挙げた。

判決には、Ayyaduraiが、実際に、電子メールの発明者であるかどうかという疑問に触れている部分もあるが、判事は「問題の記事は原告が〈ひとつの〉電子メールステムを創出したかどうかを議論したものではない。むしろ、原告がその発明に基づき、電子メールの〈発明者〉と見なされることが適切であるかどうかを議論している」と書いている。

さらにSaylor判事は、その最初の電子メールシステムが、他の形態の電子通信と厳密にどう異なるかについて、必ずしも広く合意されていない ―― たとえば、Ayyaduraiの訴状では、電子メールを受信箱、送信箱、フォルダーなどの機能を有するものと定義しているが、 Merriam-Webster辞典の定義の方がずっと一般的だ ―― と指摘した

「このため、電子メールを発明したという原告の主張が「誤り」であるかどうかは、『電子メール』の実効的定義に依存する。その定義には、単一の客観的に正しい答えが存在しないため、主張の真偽を立証することは不可能である」。

Saylor判事はAyyaduraiの訴訟を棄却したことでTechdirtの側についたが、本件がカリフォルニア州の反SLAPP法の対象であるとするTechdirtの主張は認めていないため、訴訟費用は同社の負担となる。

本誌はAyyaduraiに連絡を取りコメントを求めている(ただし電子メール経由ではない、彼のアドレスを知らないので)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook