Looxid Labsが脳波検査とVRを結びつけてコンテンツに対する反応、人間の感情分析を行う

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仮想現実は消費者市場の厚い壁をぶち破ることができず、その需要の核心も未だに掴みかねている。しかし一方、コンテンツの制作の分野では、企画や開発の過程で人間の感情を把握し分析できることが、ヒット作を生むための重要な鍵とみなされている。

今日(米国時間9/18)のDisrupt SF Startup Battlefieldに登場したLooxid Labsは、そのためにVRと〔それらを経験中の人の〕脳波の利用を考えている。

感情を調べるためにVRを利用するスタートアップは、このところいくつか登場しているけど、でもたとえばVRでユニコーン企業になったMindMazeが開発しSamsungがデモした技術は、顔の筋肉の動きから感情を推察するし、また、唇の動きを読む類似技術もある。それらに対してLooxid Labsは、EEG(脳波検査)と目の動きの検出を組み合わせて感情的な反応を検出し、独自のアルゴリズムにより、視聴者の現在の感情を推察する。

EEGはいまだに、その応用技術や応用製品が明確でないデータソースだが、しかしLooxid Labsがねらっているのは消費者市場ではなく、VRへの反応を表している感情を調べる研究調査の分野だ。

同社のLooxidVRと呼ばれる製品は、脳波や目の動きなどの情報を集めて解釈するシステムだ。それが発揮する調査分析機能により、VRに関心を示している多くの企業が、ユーザーのリアクションを正しく判断できる。たとえば医療における疼痛管理や物理療法のユースケースでは、患者の今の気持や反応を知ることがとても役に立つ。また教育の分野では、学生生徒が教材のどの箇所で混乱しているか分かれば、落ちこぼれ防止に役に立つ。

しかもVRヘッドセットのリアルタイム統合により、どんな場面で、あるいは何を見ているときに、どんな感情が起きたか、という両者の結びつきを知ることができる。アルゴリズムが判定する感情の種類は、以下の三つの次元だ: (1)嬉しい/悲しい、(2)優越感/従順感、(3)興奮/消沈。

Looxidは消費者市場を無視しているわけではないが、近々の参入はない。今は、消費者市場のアーリーアダプターを対象とする開発キットを企画しているから、B2CではなくB2Bだ。感情追跡は、これまで多くのソーシャルVRアプリケーションが関心を示してきたが、その機能を統合したハードウェアはまだない。EEGヘッドセットがマスマーケットに合ったソリューションではないかもしれないけど、でもLooxidが統合したそれほど堅牢でないシステムは、デベロッパーキットのヘッドストラップを利用している。

Looxidにとっても、消費者市場に進出するためにはまだまだ課題が多い。新しいVR入力技術で十分な量のOEMを獲得し、デベロッパーのエコシステムを早期に築いていくには、相当な投資を覚悟しなければならない。でも今回のように消費者を無視して研究調査の方面に集中するやり方は、リスクも報酬も共に少ないが、Looxid Labsの強みを見せるには適している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))