Kubernetesがコンテナ時代のソフトウェア産業を全面的に支配、大企業もCloud Native Computing Foundationに参集する

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駅を出て徐々にスピードを増す列車のように、Cloud Native Computing Foundationは急速に強くなり、テクノロジー業界の大物たちを吸引してきた。過去1か月半だけでも、AWS, Oracle, Microsoft, VMwareとPivotalなどがこぞって参加した。

これらの企業は必ずしも毎日仲が良いわけではないが、しかしそんな中でKubernetesは業界の必須のツールへと育ち、どの企業もCNCFに参加してそのミッションをサポートすることが必要だ、と考えている。これは部分的には顧客の要望によるものであり、そして残りの部分は、Kubernetesやそのほかのクラウドネイティブ技術に自分も口出しをしたいという欲求の表れだ。

この団体はLinux Foundationの傘下にあり、最初はGoogleが開発したオープンソースのプロジェクトKubernetesもこの親団体の管理下にある。Kubernetesはコンテナ化されたプログラムのオーケストレーション部分を担う。そしてコンテナは、ソフトウェアを、以前のように大きな一枚岩的なプログラムとしてではなく、マイクロサービスと呼ばれる離散的な小片の集まりとして配布するための形式ないし方法である

過去2年ほどはDockerがコンテナの普及に大きく貢献し、コンテナ化されたプログラムを作るための共通的な方法をデベロッパーに提供してきた。そして今では、企業はこれらのコンテナ化されたアプリケーションを“クラウドネイティブ*に”動かすことを欲している…CNCFの事務局長Dan Kohnはそう語る。〔*: cloud-native, ‘クラウド生まれ’、アプリケーションの作成も実稼働もクラウド上で行われること。〕

彼の説明によると、企業がAWS, Azure, GCPのようなパブリッククラウドへ行くにせよ、あるいはオンプレミスのプライベートクラウドでアプリケーションを動かすにせよ、どちらの場合も同じ技術がベースになる。アプリケーションがどっちにあっても、Kubernetesはそれらを整合性のある形で動かし管理するためのツールを提供する。

コンテナ化されたクラウドネイティブなアプリケーションをローンチする企業にとって、Kubernetesはオーケストレーションとオペレーションのレイヤを提供し、それを軸として驚異的なほど高い生産性が実現する。だから冒頭に挙げた巨大企業ですら、そのことを認識して、今やCNCFというバスに乗り込んでくるのだ。

というわけで、すべての中心にあるものはKubernetesだが、Kohnによるとそれは、見た目ほどシンプルではない。コンテナオーケストレーションツールを採用しCNCFに参加することには、企業目的が伴っている。“全員が輪になって手を握り合い、Kumbayaを歌う、という状況ではない。同じ顧客を奪い合う競合関係もある。しかし彼らは、コンテナオーケストレーションツールをめぐって争っても一文の得にもならないことを、十分に理解している”、とKohnは語る。

Kohnによると、Kubernetesは今やコンテナオーケストレーションのデファクトスタンダードだから、企業はもはやその部分では競合せず、コンテナの管理体験を向上させるそのほかの部分のサービスで優位に立とうとしている。業界の大物たちも、コンテナのオーケストレーションは今や解決済みの問題であり、今さら車輪の再発明に取り組むのは愚かである、という認識を共有している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))