匿名の面接でエンジニアの多様性欠如を正すInterviewing.io

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名前や経歴、身分証明書は出すことなく、インターネット上で人材採用マネージャーに自身のスキルを見せる。これがFacebookやLyftなど大手テック企業のブラインド面接(匿名かつ求職者の個人情報を一切明かさない面接)を行うInterviewing.ioの方式だ。

共同創設者のAline Lernerは、この理由から女性とマイノリティがInterviewing.ioに集まっていると述べている。

「その匿名性とステレオタイプと関わる必要がないことから、女性やマイノリティのユーザーの流入が見られます」とLernerはTechCrunchに語る。

テック系大企業のほとんどは、開発部門における多様性の欠如を批判されてきた。最近の例では、Googleのエンジニアが女性は生物学的に開発の仕事に向いていないと意見したことで非難を浴びた。

同社によると、Interviewing.ioのユーザーの約20%が女性だという。大きな数字ではないが、シリコンバレーでソフトウェアエンジニア職に就いている女性の全体の割合よりは高い

40%を占めるのは、非伝統的なエンジニアだ。つまり年配者や有名大学を卒業していないエンジニアのことだ。

Interviewing.ioは、上記のような労働者に時間帯を指定してウェブサイトにログインしてもらい、同社と最も優秀なパフォーマーの特定を行う契約をしたエンジニアの前で匿名のまま技術を披露しすることで、雇用における条件を公平化している。合格すると求職者は同様の面接に進み、与えられたタスクに基づいて人材採用マネージャーの評価を受ける。求職者を評価する人は、アサインされたタスクを完了できるかどうか以外に求職者に関することはわからない。

すべての評価がうまくいったと仮定すると、求職者は面接に来るよう尋ねられるかもしれない。もちろん企業側と直接会う必要はある可能性が高い。しかし、Interviewing.ioは少なくとも、特権ではなく能力に基づく面接を可能にすることで、マイノリティや過小評価されているグループにとって大きな障害を1つ取り除いている。

自身の人材採用企業を立ち上げる前にソフトウェアエンジニアとして働いていたLernerは、就職活動で女性が直面する課題をよく知っている。

「主な問題の1つは、企業が社内であろうとなかろうと、人材採用マネージャーに依存しているということです。彼らはベストを尽くしていますが、たいてい技術的な背景を持っていない人が多く、履歴書や卒業校などを見なくてはいけないのです」とLernerは語る。「切迫した技術不足の点から考えると、その戦略はあまり有効ではありません」。

Lernerは、出身ではなく料理の技術に基づいて仕事をしていた料理人時代を振り返り、人材採用マネージャーが一流の人材を楽に発見できる匿名のシステムで、雇用条件を公平化する方法を思いついた。

Lernerによると、現在3000人のエンジニアがInterviewing.ioに登録して求人を探しているという。またLernerは、同プラットフォームをFacebook、Lyft、Twitch、Yelpなどの有名テック企業に人材採用に使用してもらうことに成功した。Interviewing.ioでなければ、採用された人材は考慮されなかったことだろう。

Interviewing.ioは最近、Susa Venturesが率いるシードラウンドで300万ドルを調達。ラウンドにはSocial Capital、Ulu Ventures、 Kapor Capital、TenOneTen Ventures、 Manifest Investment Partnersなどが参加した。

新しい資金は、会社の継続的な成長と、新しい大学プラットフォームの立ち上げに投じる予定だとLernerは言う。同プラットフォームはすでに利用可能で、これにより才能ある若手大学生の雇用が可能になる。

「誰もができることを見せられるシステムを作りたいだけです」とLernerは語った。

 

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(翻訳:Keitaro Imoto / Twitter / Facebook