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InstagramからFacebookへ、ストーリーのクロス投稿が可能に――Facebookのクローン戦略進化中

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Facebookアプリの「24時間で消える」ストーリー機能にはまだあまり利用者がいない。しかし近くこの状態は変わりそうだ。われわれは先月、Facebookがポルトガルで「InstagramストーリーをFacebook本体に配信するオプションをテストしているのを発見した。さきほどFacebookはInstagramストーリーに Facebookストーリーと同期させる機能をアメリカのユーザー向けに追加したことを公式に確認した。まだこの機能が公開されていないユーザーも間もなく利用できるようになる。例外は企業アカウントで、こちらはFacebookストーリーの利用を許されていない。

InstagramはFacebookとストーリーを共有する機能を追加した。ユーザー名、プロフィール写真はプライバシー保護の観点からエモーティコンと黒いバーに変えてある]

Facebookの広報担当者がTechCrunchに説明したところによれば、「Instagramストーリーに投稿する際、誰でも簡単にFacebookストーリーにも投稿できるようになる」という。現在のところその逆にFacebookストーリーからInstagramストーリーへの同期はできない。ただし将来は可能になるかもしれないという。

このクロス投稿機能は2箇所に投稿する手間を半減させる。またローカルに保存して再投稿することにともなう画質の低下も防げる。最近Facebookは努力の中心をストーリーにピボットさせた。Facebook CameraやCamera EffectsプラットフォームによるAR効果の主たる投稿先はストーリーだ。今日の新機能の追加は、7月にスタートしたFacebookストーリーの出足が期待ほどでないことに対する強力なテコ入れだろう。

Facebook本体にSnapchat Storiesのクローンを追加することについて、「FacebookはすでにInstagramストーリーに加えてMessenger Day,、WhatsApp Statusもを持っているのだからムダだ」という批判も出ていた。またInstagramストーリーがリリース後わず2か月の2016年8月に1億ユーザーを獲得したのに対してFacebookストーリーのユーザー数はまだ公表されていない。現在Instagramストーリーのユーザーは2億5000万で WhatsApp全体とほぼ等しく、Messenger Daのユーザーも7000万となっている。

Instagram doesnでは2億5000万のユーザーの内訳を公表していない。つまりそのうちどのくらいが投稿し、どのくらいが閲覧しているだけなのかは分からない。しかしInstagramの母数の巨大さから考えて同時投稿機能によってFacebookストーリーに大量のコンテンツが流入してくることは確実だ。Instagramはウェブ版がリリースされデスクトップから写真を見るとことができるようになったが、ストーリーもデスクトップから投稿、閲覧できるようになる。【略】

将来はFacebookグループのどのアプリにも簡単にクロス投稿できるようになることを期待している。つまりFacebook、Instagram、WhatsApp、Messengerのどれを開いていても友達の動静がわかり、また1回の投稿ですべてのアプリのユーザーに自分が何をしているか知らせることができるようになるのが望ましい。Facebookがさらに賢くなれば、誰がどのアプリで何を見たかを判別し、たとえばInstagramですでに見た写真はFacebookでは表示しないようになるかもしれない。

Facebookの4つのストーリー・プロダクトが巨大なユーザーを集めていることはSnapchatに深刻な脅威を与えている。Instagramのストーリー・クローンのローンチ前、Snapchatのユーザー数の四半期成長率は17.2%もあったのに、o a 2017年の第2四半期にはわずか4.2%に低下してしまった。【略】

Facebookはいかに「人まね」と非難されようとこのクローン戦略を捨てる気はない。Facebookのデザイン責任者、Luke Woodsは先月開催されたTechCrunch Disrupt SFで講演した後、「Snapchatのセールスポイントをコピーすることを倫理的だと考えているか?」と質問された。Wooodsは「われわれはユーザーを第一に考えている。われわれは結果を重視する。ユーザーが目的を達成することを手助けするのがわれわれの役目だ。それに引き続いて〔特定の〕フォーマットが選択される」と答えた。

つまりユーザーが24時間で消えるストーリー的プロダクトを望むならFacebookはクローンだという非難にもプライドにもかまわず、それらを世界に向かって提供するということだ。統計の数字が示すところによれば、Facebookのユーザーはまさにストーリーのような「一定時間後に消えるスライドショー」的プロダクトを求めており、そのフォーマットをもともと誰が発明したかはまったく気にしていないようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+