スタートアップ・ファンドのAtomic、1億ドル調達へ――ティール、アンドリーセンらが前回出資

次の記事

MegaBotsと水道橋重工の巨大ロボットが来週対決――Twitchで中継、YouTubeにもアップ

サンフランシスコのスタートアップ・スタジオ、Atomicはまだそれほど広く知られたファンドではない。しかしピーター・ティールとマーク・アンドリーセンはこのブランドについてよく知っているはずだ。4年前にAtomicがスタートしたとき、このビリオネア両名とベンチャーキャピタルのFelicis Venturesを含む投資家から2000万ドルの資金を調達している。

SEC(証券取引委員会)に提出された書類によれば、Atomicは今回はその5倍、1億ドルの資金を集めようとしている。

今日(米国時間10/12)、われわれ同社にインタビューを申し込んだが断られた。しかし諸般の情勢からみてあらたなラウンドは近日中に完了すると思われる。

まずAtomicがどういう会社かという点だが、LinkedInのエントリーから判断すると社員は15人で、独自の視点から有望なスタートアップのアイディアとアイディアを企業として展開できる人材を選ぶ。それが成功すれば伝統的なベンチャーキャピタルの力を借りてさらに大型の投資を組織し、永続性ある企業に成長させる。

Atomicはサンフランシスコの風光明媚なプレシディオ地区でPayPalマフィアのドン、ピーター・ティールのFounder Fundのすぐ近所にオフィスを構えており、マーケティング支社がアリゾナ州フェニックスに、エンジニアリングのための小さなオフィスがカナダのトロント近郊のウォータールーにある。同社のポートフォリオには10社が属しており、サイトには6社がリストアップされている。Crunchbaseの情報によれば、そのうちの4社は大型の投資ラウンドを実施している。

Atomicの各社の資金調達状況はこうだ。Wi-Fiを利用して顧客データを所得するマーケティングのZenreachは総額8000万ドルをFounders Fund、Formation 8、その他の投資家から調達。コンシューマー向け写真保存、共有サービスのEverは先月 Icon VenturesがリードするシリーズBで1600万ドルを調達。これにはFelicis Ventures、Khosla Venturesも加わっている(これまでの資金調達総額は2900万ドル)。音声認識でセールスを行うTalkIQは同じく先月、Scale Venture PartnersがリードするシリーズAで1400万ドルを調達している。Atomic自身はポートフォリオ企業に対し20万ドルから200万ドルを出資している。

ポートフォリオ企業の社員はトータルで450人だ。 今年に入って、Atomicの共同ファウンダー、Jack AbrahamはForbesのインタビューに答えて、Atomicのスタートアップ投資は年間ベースのIRR〔内部収益率〕で65%だ(つまり投資によって取得されたAtomicの持ち分の価値がそれだけ上昇した)と述べている。

ポートフォリオ企業は上記のように最近さらに大型の資金調達を行っているので会社評価額もアップしているはず(ただし非公開企業の会社評価額はあくまで理論上のもので、企業買収、上場などのエグジットによって現金化されるまで投資家の真の利益は確定しない)。【略】

Atomicには現在4人のパートナーがいる。 Jack AbrahamはMilo.comのファウンダーで、同社をeBayに売却している。Andrew DudumはEverアプリの共同開発者で TokBoxのプロダクト責任者を務めたことがある。 Chester Ngはアプリ開発会社のSweetLabsの共同ファウンダーでTrinity Venturesに短期間、客員起業家として在籍した。Andrew Salamonはヘッジファンド、Bridgewater Associatesの元社員で、現在はAtomicのパートナーであると同時にRestedの共同ファウンダー、CEOでもある。同社は睡眠トラッキングのスタートアップで、Atomicのポートフォリオ企業の一つだ。RestedはCherubic
Venturesを含む投資家から総額で740万ドルを調達している。

写真:Atomic

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+