音楽ストリーミングでPandora健闘――アメリカのアプリ内購入、売上8000万ドルでトップに

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音楽ストリーミングのPandoraはSpotifyとApple Musicと激しい競争を繰り広げながら売上を大きく拡大することに成功した。Sensor Towerの新しいデータによると、アメリカ市場の2017年第3四半期におけるアプリ内課金(ゲームを除く)でランキングのトップに立った。パンドラがアプリ内課金の1位になったのは2015年第3四半期四半期以来だ。

Pandoraアプリの拡大を今年に入って後押ししたのはPremium契約の導入だ。このサービスは3月に「招待オンリー」で開始された後、4月には広く一般公開された。

Pandora PremiumはPandoraを特長づける音楽ラジオ番組的サービスに加えて好みの楽曲を検索してストリーミング再生し、プレイリストに追加するサービスとを追加したオンデマンド音楽ストリーミングとなっている。料金は月額9.99ドルでPandoraのライバル、SpotifyとApple
Musicの料金と等しい。

Pandoraではこのフラグシップ・サービスに加えて、Pandora Plusというミドルクラスのサービスも用意されている。こちらは2016年の秋にスタートしており、料金は月に4.99ドルだ。この有料サービスに加入すると広告が挿入されず、楽曲のスキップやオフラインでの再生などの快適なオプションが提供される。

Pandoraはアメリカの第3四半期のアプリ内課金で8000万ドルを売上げ Netflixを押しのけて1位となった。

Netflixはアプリア内課金でここ1年ほど首位をキープしていた。ただしNetflixは全世界ベースの売上では第3四半期も依然トップだ(ゲームを除く)。

Pandoraの(推定)売上8000万ドルは前年同期の3500万ドルから142%のアップだ。ただしSensor Towerのデータはアプリ・ストアに関するデータなので、ここで捕捉されている売上はアプリ内課金の分だけだ。Pandoraのビジネス全体については別の視点が必要になる。サブスクリプション契約はアプリ内だけでなくウェブからも可能だし、無料版は広告収入を得ている。Pandoraの7月の決算報告によれば、広告売上の伸びは対前年比5%だったものの、サブスクリプション売上の伸びは25%にもなっていた。

Pandoraは今年に入ってかなりの混乱を経験し、CEOのTim Westergrenの辞任などトップの入れ替えもあったが、7月の決算はアナリストの予想を上回った。会社売却が検討されたこともあったが、Pandoraは別の道を選び、SiriusXMから4億8000万ドルの資金を引き出した。

Pandoraは今日(米国時間11/2)、新しいCEO、Roger Lynchの下での第3四半期の決算を発表する予定だ。これにはPandoraがラジオ・ビジネスに一層注力するという方針の発表も含まれるだろうとBarron’sは予測している。

またこの記事によれば、アナリストはPandoraの損失を1株あたり8セント、売上を3億8000万ドルと予想しているという。

非ゲームアプリでの売上増が見られたのはPandoraのみではない。 Sensor Towerによれば、世界ベースでのアプリ内売上は 2016年第3四半期の17億ドルから2017年第3四半期には28億ドルに増加している(Google PlayとiOS App Storeの合算)。

App Annieも世界のアプリ売上の増大のトレンドを報じていた。ゲームを含むアプリ売上の総額は170億ドル弱だという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+