書字障害の子でも宿題でみんなに後れないSnapType、すでに150万回ダウンロード

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とてもシンプルなアイデアが、大きな違いを作り出すことがある。SnapTypeも、その例だ。BenとAmberlynnのSlavin夫妻が作ったこのアプリは、宿題を画面に映して、書字障害などの子どもが答を手書きでなくタイプして答える。

小児科のセラピスト(作業療法士)であるAmberlynnは毎日、ADHDや自閉症、ダウン症、失読症などの子どもたちの相手をしている。その子たちの多くは、いろんな理由で、学校のワークシート(問題用紙)に答を書くことができない。そんな子たちの宿題を助けるために、彼女と夫は、シートを画像として映し出し、答を指タップでタイプできるアプリを作った。

二人の会社は、World Domination Summit Foundationからの1万ドルの助成金以外は完全に自己資本のみだ。Benはプログラマーで、アプリは全体を彼一人で作った。

アプリは無料で、これまでに150万回ダウンロードされている。ぼくが二人に会ったのは、今月上旬に本誌が小規模なミートアップを行ったオマーンの首都マスカットで、彼らはそのとき、4か月の中東横断自転車旅行の最終4か月めに入っていた。彼らは嬉々として、SnapTypeのことを話した。

“Amberlynnは、セラピストの資格を取るための勉強の卒業研修のとき、SnapTypeを思いついた。彼女はそのとき、5年生の書字障害の子を診ていたが、その子は、文字の手書きがまったくだめな子だった”、とBenは語り始めた。“彼の作業療法士は、彼がまともな文字を書けるようにいろんなことを試したが、どれもだめだった。その熱心な作業療法士は、問題用紙をスキャンしてコンピューターに表示し、彼が答をタイプできるようにさえしたが、その方法は時間がかかりすぎるので、やめてしまった。その子は、クラスで自分だけが時間内に問題用紙を終えられないので、悩んでいた”。

このアプリは、その名前が示すように、とてもシンプルだ。Proバージョンでは、児童生徒と先生がインターネットに接続して宿題をやり取りするが、リアルタイムでなく、メールやそのほかのファイル共有システムを使ってもよい。しっかりとした、シンプルなアイデアだが、教える側と教わる側で十分に心が通い合う。

SnapTypeを使うようになって、子どもは変わったか?

“子どもも、その子の療法士も、教師も、そして親も、とても喜んでいる”、とAmberlynnは語る。“それに、子どもがそのアプリを使ってるところを見るのも、楽しいわ。その子自身がワークシートの写真を撮り、iPadのキーボードを使って質問に答えていく。もう、クラスで自分だけが後れることはないし、自分の能力に自信を持てるようになる”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa