Firefox、 軽量高速のQuantumブラウザ公開――Chromeに対して巻き返しを狙う

次の記事

Google Homeにインターホン機能が搭載された

この5年ほどブラウザ戦争でFirefoxの旗色は悪かった。市場シェアでChromeがこのMozilla製ブラウザを追い越したのは2011年後半だ。StatCounterによればChromeのシェアは現在55%前後だ。しかし 苦闘の末、Mozillaは復活を目指している。そのカギになるのが新しいQuantumブラウザだ。これが他のブラウザからFirefoxへユーザーを呼び戻すことが期待されている。

今日(米国時間11/14)、2か月間のベータテストを経て、Firefoxのv57安定版が公開された。57というバージョン番号は有名な食品会社を思いださせるが、Mozilla財団によれば、最新ビルドは Windowsで作動させたとき、ライバルに比べてメモリ使用量が30%少ないという。

Mozillaチームはまったく新しいエンジンを作ったためSurfaceノートでのベンチマークによれば、最近公開されたFirefox 52(月日が経つのは速い)に比べても2倍のスピードだ。またタブの切り替えもスムーズで快適になった。新しいブラウザには Photonと呼ばれるUIが搭載されている。デザインはミニマリスト的で非常にシンプルだ。これはモバイル・デバイスでのブラウジングにおける快適さを狙ったのだろう。

これに加えて「後で読む」やブラウジング履歴から判断された記事のオススメなど多彩な機能が搭載されている。

Mozillaの上級バイス・プレジデント、Mark Mayoはブログ記事で、「われわれは現在市場にあるディスプレイを詳しく検討し、どんな環境でも美しく表示されるように努力した。新しいバージョンはユーザーがどんなデバイスを利用していても常にFirefoxらしく快適に表示される。われわれのデザイン・チームはFirefoxを単に現在の各種デバイスに対応させただけでなく、将来の拡張にもスケールできるようにした」と述べている。

これらはすべて正しい方向に向けた動きだ。最初のFirefoxが2004年に登場したときには革命的と感じられたものだ。しかしその後余計な機能を削ぎ落としてできるかぎり高速化したChromeとSafariが市場の主導権を奪う一方でFirefoxのシェアは大きく低下した。

一度離れたユーザーを取り戻す(あるいは今となっては初めて使うユーザーも多いだろう)というのは全く別の話になる。それにブラウザのように毎日使うツールに変化を持ち込むのも大変な作業だ。だが興味あるユーザーはWindows、Mac、Linuxを試してみることができるようになった。ほぼ同様のデザインのiOS版、Android版もすぐに公開される。

画像: Johnathan Nightingale/Flickr UNDER A CC BY-SA 2.0 LICENSE

〔日本版〕Firefox Quantumのダウンロードはこちらから。インストール時にワンタッチでChrome他主要ブラウザからブックマーク、設定をインポートできる。右上隅のアイコンは右からメニュー、サイドバー表示、履歴となっている。サイドバー表示アイコンをクリックするとインポートされたブックマークがサイドバーに表示される。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+