完全審査制のマッチングアプリ「イヴイヴ」提供元が約1.6億円を調達、“出会いのFacebook”目指す

次の記事

イーロン・マスクは彼の個人所有のTesla車を火星を周回する軌道に乗せる計画

マッチングアプリ「イヴイヴ」を提供するMarket Driveは12月4日、ヘッジファンドのユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン、East Ventures、カラオケのパセラなどを運営するNewtonに加えて、複数の個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額1.65億円を調達したことを明らかにした。

Market Driveは2016年8月2017年4月にもそれぞれ資金調達を実施していて、今回が3回目の調達となる。今後は組織体制やプロモーションを強化するほか、コミュニティ機能やサポーター機能の充実などアプリの改善を進める。またNewtonとは共同で新たな事業の開発も検討していくという。

運営とユーザーによる二重審査を採用するマッチングアプリ

マッチングアプリといえば累計会員数が600万人を超える「Pairs」を筆頭に、サイバーエージェントグループのマッチングエージェントが展開する累計会員数250万人超えの「タップル誕生」、同じく累計会員数が250万人を超える「Omiai」などすでに複数のアプリが乱立している。

同種のアプリも多い中でイヴイヴが重要視しているのが、安心安全に使えるかどうかということ。ユーザーが入会する際に運営側と既存ユーザーによる二重審査を採用しているのもそのためだ。運営側の審査はよくあるが、既存ユーザーの過半数が賛成しないと入会できないという仕様は珍しい。

Market Drive代表取締役社長の伊藤太氏によると、サービス立ち上げ前にマッチングアプリについてヒアリングを重ねたところ「安全面に不安がある」という声が多かったそう。それも踏まえてイヴイヴではユーザーがきちんと自分の情報を登録し、お互いが確認した上で安心して出会える空間を目指している。必須となる年齢確認などとは別に、任意ではあるが本人確認なども行う。

また機能面で特徴的なのがキャラクターの存在とプチ恋機能。イヴイヴでは2人のキャラクターが登場し、ユーザーの恋愛やサービスの使い方をサポートする。機械的なものではなく、ユーザーからの相談にひとつひとつ人力で対応。恋愛のサポートに加えてカスタマーサポート的な役割も果たす。

これは運営メンバーでディスカッションした際にでた「実際の恋愛と同じように、マッチングアプリ内でも恋愛を相談できたりサポートしてくれる存在がいたら使いたい」という声から生まれた機能だ。

もうひとつのプチ恋機能は毎週金曜日の夜21時〜24時の間限定で、すぐにトークできる人だけを探せるというもの。その日ちょうど暇な人とアプリ内のチャットでコミュニケーションをとり、出会いのきっかけを作れる。

意識しているのは「出会いのFacebook」

Market Drive代表取締役社長の伊藤太氏

「『出会いの数×子どもを生みやすい、育てやすい環境の質』を最大化することが少子化への対策になるとした場合に、出会いの数が圧倒的に足りないと考えた」(伊藤氏)

Market Driveの創業は2016年7月。少子化を解決するサービス、そして世界でも通用するようなサービスを作りたいという伊藤氏の思いからスタートした。出会いの数を増やすサービスに取り組むことを決めて、2016年11月にリリースしたのがイヴイヴだ。とはいえ当初は今と少し違い、実際にすぐ出会えることに重きをおいた、相席アプリのようなモデルだったという。

相席アプリではユーザーが同時刻に同じ場所へ集まる必要があり、適切なマッチングを実現する難易度も高くなる。結果的には同エリア内で一定数のユーザーを集めることが難しく、2017年1月に現在のモデルへと形を変えた。

伊藤氏が目指している方向性は「出会いのFacebook」。しっかりとユーザーの情報が登録されていて、その情報をお互いが確認した上でやりとりが進むことを重要視している。今後はコミュニティ機能やサポーター機能もさらに充実させていく予定だ。

当面は日本国内でユーザーを拡大することに注力し、運営体制やプロモーションの強化、アプリの改善に取り組む。並行して「オフライン」でも出会いの数を増やすアプローチを進めていく予定で、調達先のNewtonと新たな取り組みを検討していくという。