起業家たちのスマホの中身――Slack、yenta、Eightなどが高頻度で登場

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いまや生活に欠かせないものとなったスマートフォン。今さらながら、スマートフォンの魅力は好きなアプリをダウンロードして自分好みに機能をカスタマイズできることだ。では、普段からTechCrunch Japanに登場していただいている起業家はどんなアプリを使っているのだろう。

そこで、TechCrunch Japanでは今年のTechCrunch Tokyoファイナルに出場した新進気鋭の起業家6人に協力いただき、彼らのスマホの中身を覗いてみることにした。そう、いわゆる年末企画というやつだ。

東京ロケットの我妻陽一氏

2017年3月に創業の東京ロケットは、建設現場と職人のマッチングアプリ「助太刀くん」を提供するスタートアップ。2017年のTechCrunch Tokyoでは、審査員特別賞、engage Award、さくらインターネット賞を受賞した。

我妻氏がプライベートでよく使うアプリは、「Amazonプライム・ビデオ」だという。ちなみに好きな番組は「有田と週刊プロレスと」。我妻氏はTwitterアイコンの中でフェイスマスクを被るほどのプロレス好きだ。

我妻氏が仕事でよく使うのは、「Facebook Messenger」だ。東京ロケットは社内のコミュニケーションでもMessengerを使っていて、Slackは以前使っていたが結局Messengerに集約してしまったらしい。

最近ダウンロードしたのは11月29日にリリースしたばかりの「助太刀くん(iOS版)」とのこと。一方、最近デリートしたのは「Uber Eats」で、ダウンロードはしたけれど登録が面倒で消してしまったそうだ。

空の松村大貴氏

2015年創業の空は、ホテル業界向けの適正価格算出サービス「MagicPrice」やその効果測定ツールである「ホテル番付」などを提供している。TechCrunch Tokyo 2017では見事優勝を獲得した。

松村氏はよく「radiko.jp」でインターネットラジオを視聴するという。仕事でよく使うのは定番のノートアプリ「Evernote」だ。社内のコミュニケーションには「Slack」を利用している。

そんな松村氏が最近ダウンロードしたのが、動画ソーシャルアプリの「Tik Tok」。このアプリではスマートフォンで音楽などのエフェクトをつけた15秒の短い動画を撮影し、それをソーシャルに公開することができる。一方、任天堂が提供している「はねろ!コイキング」は飽きてデリートしたという。

 

 

Voicyの緒方憲太郎氏

音声コンテンツの放送局アプリ「Voicy」を率いる緒方憲太郎氏のスマホの中身も見てみよう。緒方氏はプライベートではFacebook Messengerをよく利用する一方で、社内コミュニケーション用には国産チャットアプリの「ChatWork」を利用しているそうだ。

他社アプリの研究のためだろうか、緒方氏は「毎日5〜10個のアプリをダウンロードして、5〜9個をデリートする」のだが、そのなかでも印象に残ったのはレストランコンシェルジュアプリの「redish」だったという。redishでは、アプリ内のチャットで“コンシェルジュ”にレストランの予約代行を頼んだり、一緒に食事をする相手をもてなすための要望などを伝えることができる。

ちなみに、松村氏と同じく緒方氏もTik Tokを最近ダウンロードしたが、「アイコンのせいで乱視になりそうだった」のでデリートしたらしい。

 

 

 

 

justInCaseの畑加寿也氏

90秒で申込可能なスマホ画面割れ保険など、新しくてユニークなスマホ保険アプリのjustInCase。代表取締役の畑加寿也氏がプライベートで良く使うアプリは何かと聞くと、ある意味“今っぽい”答えが帰ってきた。ずばり、ビットコイン取引所の「bitFlyer」だ。毎日価格が気になって仕方がないのだそうだ。社内コミュニケーションにはSlackを利用している。

畑氏が仕事でよく使うアプリとして挙げたのが名刺管理アプリの「Eight」。法人向け名刺管理システムのSansanがその個人版として生み出したこのアプリは今年、競合アプリの「Wantedly People」とほぼ同時期にテレビCMを放映開始したことでも話題になった(Eightは12月8日、Wantedlyは12月11日より放映開始)。

畑氏が最近デリートしたのはゲームアプリの「LINE:ディズニー ツムツム」。自分と子供が中毒になってしまうので断腸の思いで消したというのがその理由だった。僕とまったく同じ理由だ。

 

 

 

scoutyの島田寛基氏

scoutyは、SNSやエンジニア向けサービスの情報をAIが分析することで、これまで人間が行っていたヘッドハンティングの自動化を目指している。代表取締役の島田寛貴氏にもスマホの中身を見せてもらった。

島田氏がプライベートでよく使うのはEvernote。「記録グセがあるので、読書のまとめ、お酒やコーヒーのテイスティングノート、友だちと話した内容の記録など、すべて残している」そうだ。社内のコミュニケーションにはSlackを利用している。

そんな島田氏が最近ダウンロードしたのは、ニュースアプリの「NewsPicks」だ。最近になってプロピッカーに選ばれたことが理由でアプリをダウンロードしたらしい。

一方で、島田氏が最近デリートしたアプリは「CASH」だ。即時買い取りアプリのCASHは今年、ローンチから2ヶ月弱で買収されたことなどで何かと話題になったが、島田氏は「どんなものか見てみようとダウンロードしたが、最初の登録で心が折れて使わないまま残っていたので消してしまった」と話す。我妻氏のUber Eatsと同じく、ユーザー登録が足かせになって離脱してしまったようだ。

trussの久保田修司氏

21世紀になっても紙のカタログが主流の建材業界。そんな古びた仕組みをテクノロジーで変えようとしているのがtrussだ。代表取締役の久保田修司氏も今回の企画に協力してくれた。

久保田氏によれば、彼がプライベートでも仕事でもよく使うのがFacebook Messengerだという。社内のコミュニケーションにはSlackを使っているが、こちらはスマホではなくPCアプリで利用している。

「そもそもアプリをあまりダウンロードしないので、デリートしたのも思い当たらない」と話す久保田氏。そんな彼も最近ダウンロードした話題のアプリがある。完全審査制のAIビジネスマッチングアプリ「yenta」だ。Tinderに似たUIをもつ同アプリでは、表示される人物プロフィールを左右にスワイプをしていくことで、採用につながりそうな人物やビジネス関連で“面白そうな人”を探していくことができる。

trussは2017年10月に1億円を調達しているから、今まさに採用に力を入れている時期なのかもしれない。

Slackやyentaなどが高頻度で登場

以上が今年のTechCrunch Tokyoファイナルに出場した6人のスマホの中身だ。彼らに話しを聞いてみると、社内コミュニケーションにはSlackを利用しているという例がほとんどだった。一方、ChatWork派であるVoicyの緒方氏にSlackと比べた同アプリの利点を聞くと、「通知関係などではSlackも利用しているが、ChatWorkはビジネスとエンジニアが連携する際、『(タスクを)もう投げたからやれよ!』としっかり投げ込むことができるなど“タスク管理”に強いことが利点。プロジェクトが横断的で、それを社員全員が抱えているときにはChatWorkの方が良いと思う」と緒方氏は話した

ビジネスマッチングアプリの「yenta」も人気だった。6人中3人のスマホ画面に登場している。yentaについてjustInCaseの畑氏は、「面白そうな人や協業できそうな人、そして採用できそうな人にはyentaで会う」と普段の活用法を話す。yentaのほかにも、「名刺管理はEightでニュースはNewsPicks」など、起業家たちの間でどんなアプリが定番化しつつあるのかが読み取れそうだ。