
簡単に利用できる小額決済用モバイルペイメントサービスが徐々に広まりつつある中、十分な資金力を備えたプレイヤーが舞台に登場してきた。最近登場したBOKUがそれで、競合するPaymoおよびMobillcashを買収し、Benchmark Capital主導によるシリーズAにて$13M(1300万ドル)を調達した。Khosla VenturesおよびIndex Venturesも、今回の資金提供に参加している。尚、MobillcashおよびPaymoの買収額については明らかにされていない。
BOKU、Paymo、およびMobillcashは、いずれも同様の方法でゲームやアプリケーション向けの小額決済機能を提供するものだ。BOKUのシステムではクレジットカードや銀行口座も必要ない。利用者はサイト上で電話番号を入力し、送られてくるテキストメッセージに返信するだけで支払いが完了する。決済額は自動的に毎月の携帯電話使用料に上乗せされることになる。この操作は非常に簡単だ。
PaymoとMobillcashを買収することで、BOKUは主要な国際拠点も手に入れた。Paymoとソーシャルネットワークのhi5は最近提携を発表し、24ヵ国でhi5上の仮想通貨であるhi5 Coinsを携帯電話から購入できるようにした。Paymoのシステムは多様な通貨に対応しており、米国、カナダ、フランス、香港、タイ、ロシア、およびコロンビアのhi5利用者はPaymoを利用することができる。またPaymoのこの技術はヨーロッパ、北および南アメリカ、中東、アフリカ、アジアに渡る世界中の45におよぶマーケットで利用することができる。
またPaymoは最近、AT&T、T-Mobile、およびVirgin Mobileと提携し、これらキャリアを利用する携帯電話でのオンラインの支払いが行えるようにするなど、米国内でのサービスも拡充している。Mobillcashは英国に拠点をおき、ヨーロッパを中心に活動している。BOKUはこれら二社を買収して国際展開(53ヵ国)を達成することになり、したがって国際的な有名キャリアとパートナーシップを結ぶことができる土台も整ったことになる。BOKUは当初Hi5、Puzzle Pirates、Aeria Games、およびFacebookおよびMySpaceの各種アプリケーションにサービスを利用して貰うことで地歩を築いてきた。

Paymoがかつて言ったところによれば、世界中のオンラインコミュニティにおける75%がクレジットカードを持っていないとのことだ。しかし30億人は携帯電話を利用している。そして携帯電話を利用するオンライン支払いの機能は、ソーシャルネットワークやモバイルアプリケーションで利用する仮想グッズやゲームによって成長してきた。こうしたことを考えれば、クレジットカードや銀行口座を必要としないモバイルペイメントの仕組みは広がっている可能性を持っているわけだ。
ただし、モバイルペイメントの普及にとって大きな障害が一つある。多くの携帯キャリアが支払いシステムに課す高めの手数料(これは消費者に転嫁される)がネックとなっているのだ。BOKUによると手数料率は携帯キャリアにより異なり、購入額の10%ないし50%だとのことだ。トランザクションフィーとしてはかなり高めの設定になっている。以前にもTechCrunchにおける分析記事で記したように、高額手数料が携帯キャリアを通じて利用者にモバイルペイメントの仕組みを提供するサービスにとって、大きな障害となる可能性もある。こうした高額な手数料を、長期間に渡って払い続けるのはサービス提供者側にとっても厳しい話だ。
もし携帯キャリアが手数料を引き下げるなら、小額決済の分野でモバイルペイメントが急成長する可能性は十分にある。買収した二社を傘下に入れたBOKUおよびその投資家たちは、キャリア側の手数料引き下げを狙っている最右翼だと言える。現在BOKUの競合にはZong(以前TechCrunch 50に出展した)やNetsizeがある。
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(翻訳:Maeda, H)




