3G iPhone / iPhone App Store関連の話題はこちらからまとめてどうぞ!

2008年4月16日

Peter Gabrielの新たな音楽発見サイトの第一印象とご招待: The Filter

Erick Schonfeld

1 comment »

append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

thefilter-logo-small.pngPeter Gabrielは音楽についていくつかのことを知っており、あなたの音楽世界を揺さぶる新しい音楽を見つけるための良い方法を思いついたと考えているようだ。彼はThe Filter という最新のデジタル音楽会社に出資している。これは、基本的に音楽、映画およびウェブビデオのメタ・リコメンドエンジンだ。現在のところ、音楽についてもっともうまく機能している。サイトは本日(米国時間4/14)アナウンスされ、我々はベータ利用者として招待されている。100人の枠しかないのが、こちらでサインアップして欲しい。サインアップ作業にかかるのは30秒くらいだ。

このサイトは(現在のところ少々おかしな動作をするところがある)、エンタテイメントのためのスタートページとして利用されることを狙っていて、音楽、映画そしてウェブビデオのリコメンド情報が日々掲載される。音楽および映画レビューにリンクされたRSSフィードも提供されている。Exabre(The Filterを運営する英国企業)のCEO Maher Robertsは言う:

このサイトの名前は、世界中のエンタテイメント情報を、利用者のために「フィルター」するというもの。The Filterは世界中から多くの情報を集め、そしてそれらを利用者の好みに応じて「フィルター」する。利用者の嗜好がわかるにつれ、より的確なエンタテイメント情報を、日々提供することができるようになる。

現在のところ、The Filterは適切な音楽のリコメンド情報を集めることに注力している。音楽のタブをクリックすると、「皆が現在注目している音楽」の楽曲リストといっしょに、利用者毎に選択された楽曲リストも表示される。音楽を再生することはできるけれど、30秒間のみ再生するサンプル版だ(このサイトの主な欠点のひとつだ。やはりGabrielが出資しているWe7は広告費で運営されていて、楽曲をまるごと聴くことができる)。

The Filterは購入履歴、聴取履歴、閲覧履歴およびレーティング履歴情報に基づいてフィルタリングを行う。The Filterは利用者個人およびその他の人々の、音楽の嗜好に関するあらゆる情報を集めようと試みる。その情報とは全体的なセールス情報、iTunesでの履歴、サイト上での音楽およびアーティストに対して行ったレーティング情報、音楽の好みや利用者の友人の行ったレーティング情報などを含む。ある意味でAmazonの協調的フィルタリングと、Last.fmの行動フィルタリングを併せたようなものだ。Robertsは言う:

Amazonのリコメンデーションは購買履歴に基づくもので、Last.fm は消費データに基づく。私たちはその双方の手法を採用している。

the-filter-filter.pngThe FilterはダウンロードするiTunesのプラグイン(このプラグインもThe Filterという名前だ)を通じて、利用者の聴取履歴を収集する。このプラグインは音楽ライブラリデータをスキャンして利用者の音楽傾向を調査する。iTunesのiLikeや、Last.FMのScrobberのようなものだ。The Filterはここで取得した情報を、全体的なデジタル音楽販売データと比較する。販売データは、やはりGabrielが投資してLoudeye(後にNokiaに買収された)に買収され、Nokiaのデジタル音楽ストアやMSN Musicに情報提供を行ったOD2から取得される(GabrielがOD2を売ったとき彼はそれをExabreに投資し、Exabreは$8.5M-850万ドル-のベンチャー資金を集めた)。全体として、The Filterのデータベースには450万曲、330,000の映画、そして5,000万の音楽取引情報やプレイリスト情報が収められている。

但し、The Filterのデータの80%はヨーロッパ市場のものに偏っているので、リコメンド情報は彼の地で人気のあるものになる傾向がある(あちらではまだThe Smithsの人気が高い)。The Filterからのリコメンドは、個々の楽曲やアーティストに対するレーティング、あるいは「もっと多く(more expected)」や「もう少し意外なもの(more surprising)」といったリクエストを行うスライダーで調整することができる。また、新旧の曲をそれぞれフィルタリングすることもできる。リコメンドには、ややあてずっぽうなところがあるようにも思える(Smithの”How Soon Is Now?”やJoy Divisionの”Love Will Tear Us Apart”は良いにしても、Van Halenの”Jump”?)。これは次第に良くなっていくのだろう。

それぞれのフィルタリング手法には、それぞれ問題がある。協調的フィルタリングは、情報が少ないときにはうまく機能しない。購買履歴が集まらないことには、購買者の嗜好などは分からないのだ。音楽のフィルタリングを所有情報ないし聴取情報に基づいて行った場合には、Robertが「ビートルズ問題」と呼ぶ問題に遭遇すると言う:

ビートルズに関してはいろんな問題がある。たとえば購買情報が存在しないという問題。あるいは、もっと問題なのはみんながビートルズを所有しているないし、コレクションの中にビートルズが入っているという問題だ。アルゴリズムはビートルズがどのような場合にもリコメンドすべきものと考えてしまい、アルゴリズムに手を加えなければ同じものをリコメンドし続けてしまう。

この問題に対処するために、フィルタリングアルゴリズムに手を加え、あまりに有名な楽曲にはネガティブバイアスをかけて、リコメンドに対する影響力を下げるようにしている。また活性度の観点からもアルゴリズムに手が加えられている。たとえばRolling Stonesをしばらく聴いていない場合、Rolling Stonesのリコメンドへの影響度は低くなる。システムは利用者のことについて学び、そして利用者の情報を忘れることで機能する。購買情報の重要度を上げ、iTunesのプラグインから取得する視聴データをその次に位置づけ、さらにその次にはレーティングやその他のデータを重視する。

The Filterが、Last.fmやiLike等、他のオンラインミュージックサービスに対抗していくには長い道のりだ。しかし、技術ばかりに捕らわれない点と、同サービスの音楽業界への絆の深さを考えれば、特徴を出したサービスが提供できるようになるだろう。今強化すべきなのは、サービスの「ソーシャル」面であることに間違いはない。利用者は友達登録を行うことはできるが、相手も既に会員になっていなければならない。この夏に、利用者はThe FilterをNetvibesやiGoogleのウィジェットとして登録して、おすすめプレイリストを公開することができるようになる。音楽の嗜好を共有して、音楽関連マッシュアップを生み出すためのFacebookアプリケーションも作成中だ。

filterme-1a.pngfilter-music-small.png
filtermovies.pngfilter-webvideo.png

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

タグ:



PR
Ads by Overture

トラックバックURL (トラックバック URL)

  1. TechCrunch Japanese アーカイブ » The Filterに追加で100名様ご招待

Comments

このコメント欄の RSS フィード