Googleは第一四半期の収益を発表した。暴落の危機なのではないかという不安は大げさなものだった。収益は$5.2B(52億ドル)で、前年比42%増、2007年第4四半期との比較で7%の伸び。トラフィック獲得コスト(Googleが広告掲載パートナーに支払うもの)を引いて、Google自体の利益は$3.7B(37億ドル)。今期のネット収益は$1.31B(13億1千万ドル)で、第4四半期から8%の伸び。
【編集部注】:11ページにわたるグーグルのQ1収益報告のスライドショーは本家版でご参照ください。
ペイドクリックの伸びは昨年比20%増で、さほどの成長はないとしたcomScoreの試算とは大きく異なるものとなった。もうひとつ著明だったのは海外売上が米国内売上を上回ったことだ(総売上の51%)。
収支報告がいま始まるところ、以下にノートを示す。
Eric Schmidt:検索、広告、アプリケーションの戦略はうまく行き始めている。それらの面における「改革」は、人々に以前はできなかったことを実現できるようになってきている。
広告分野では、我々は広告出稿者により多くの管理権限を移しつつある。Doubleclickは非常に戦略的なものだ。我々はより包括的なソリューションを提供できるようになっている。
最近アナウンスしたSalesforce.comとのパートナーシップの締結により、SalesforceとGoogleのアプリケーションを統合することができるようになった。このパートナーシップを利用してアプリケーションモデルの研究開発を行うことで、利用者はドキュメントとカレンダーのシェアでは行えなかったより多くのことを、オンラインで行えるようになるだろう。
Geoge Ryes:買収は完了しているので、DoubleClickのものも含まれている。但し資材関係は今期の計算には入っていない。Google.comにおけるペイドクリックの成長は順調なもの。
トラフィック獲得コストは今期$1.5B(15億ドル)で、収益の29%。Q4の30%より下がっている。
今期の終わりにはU.S. DoubleClickを含み19,156人の従業員(DoubleClickの20%?)がレイオフされ、また、15%が社を去ることになっている。これは米国国内に関するもの。全体で見ると社員数に変更はない。
キャッシュフローは$1.78B(17億8000万ドル)で、資本支出は$872M(8億7200万ドル)。
フリーキャッシュフローは$938M(9億3800万ドル)で、前年比50%増。
Sergey Brin:
この90日間での検索部門における改良点について説明したい。Googleは検索の質に関する部分で、100以上の改良を行った。日本など、国際マーケットにおいては、新たなホームページを作成した。また国毎に最適化した結果が表示されるよう、作業も行った。
この1年でユニバーサル検索も採用してきた。その1年間で画像、地図、書籍の検索数は2倍になった。
地図に関しては、より多くの都市(12?)でストリートビューが表示されるようにした。これには利用者の投稿したデータも含まれている。利用者は地図上で詳細な情報を得ることができるようになった。
またより複雑なクエリーへの対応も進めている。もっとも困難と考えていた20%のクエリーについて大きく進化させることができた。これは私の考えの中でもっとも印象的なもの。
モバイル:より迅速な検索。40の言語でモバイル検索を利用することができる。モバイル検索の分野は急速に成長している。モバイルユーザも今やYouTubeの全ライブラリを閲覧している。700MHz帯のオークションに参加していることも報告しておく。これはGoogleにとっても開発者にとっても有益なことだ。
Larry Page:出稿者向けのGoogle Ad Managerをローンチした。テスト期間の結果では、出稿者は大きく収益を伸ばした。またソーシャルネットワークにおいてデモグラフィックターゲティングもローンチした。
AdWordsではQ07にローンチしたConversion Optimizerの採用が増えた。クリックではなく、コンバージョンで支払いが行われる。Analyticsでは、インダストリーベンチマーキングをローンチした。非常に人気のある機能だ。Analyticsを利用している企業は、Googleへの広告出稿が増える傾向にある。
YouTubeについて、ビデオ向けAdSenseやビデオ内広告が、バナー広告より高いクリックするー率を示している。
既存のGoogleサイトでは、Google Gearsを使ったオフラインのDocsが使えるようになった。またSalesforce.comとのパートナーシップも楽しみだ。
Q&A:
UBS:DoubleClickのキー・イニシャチブについて教えてください。ビデオ広告はうまくいっていますか? またCFOの件はどうなりましたか?
Eric:CFO探しについては、非常に多くの候補者が挙がっている。まだオファーは行っていない。
?:カスタマーリレーションの観点から言えば、YouTubeを筆頭にわれわれの資源にはアドバンテージがある。DoubleClickもSalesforceも新たなアドバンテージとなっていくだろう。
Jonathan:我々は世界最大のディスプレイ広告会社に成り得る位置にいると思う。我々の取り扱っている広告のうち90%はディスプレイ広告に利用できる。7つのGoogle製品を使ったActivisionで、Tony Hawkゲームもローンチする(実際には総合的な買収が完了してから)。
Merrill Lynch:ディスプレイ広告モデルについて教えてください。ネットワークサイトで行うのか、それとも自社で行うのか? 収益に関わるコストはどうなっていますか?
Sergey:YouTubeで既にディスプレイ広告を行っています。Orkutなども候補として考えられます。ネットワークサイトに広げていくことも考えていて、両方について楽観的な見通しです。
Reyes:コストはデータセンターの費用や帯域幅やDBに関わる費用で変動します。
Q:マクロ面については考えていませんか。
Eric:マクロ面について、我々は十分検討しましたが、今回は見送ることにしました。我々のモデルは非常にターゲット化されたもので、経済要因の変動によっても、ターゲット広告はほとんどのシナリオでうまくいくように感じています。
Sergey:私は広告自体における改良点に触れていませんでした。クリッカブル・バックグラウンドを廃したことは改善に繋がりました。実のところ、今期ローンチした広告面での改善は数ダースにも及びます。
Q:もっとも影響のあった改善点はなんですか?
Jonathan:影響という点で言えば、今期は他の期に比べて少なかったと言えるかもしれません。ランディングページにおける質の改善や、広告のためだけに存在するページの削除は影響があったでしょう。URLマッチングのポリシーや、英国の商標ポリシーの変更に伴う商標制限の削除も影響がありました。また私がみたものではとても小規模なものですが、自動的にマッチングを行って広告種へのリーチを拡大するものもありました。
Mark Mahaney:モバイル検索の将来と、デスクトップ検索の将来に対するGoogleの見通しを示すデータはありますか? 前年比20%のクリック数での成長は予想以上のものだったと思いますが、維持できるでしょうか?
Sergey:モバイルの件ですが、モバイルの普及が済んだ国や市場、日本のようにデバイスもあって遅延の少ないところでは、モバイル検索と広告は実にうまくいっています。正確なデータはありませんが。従来型のデスクトップ検索と大きな違いがあると思う理由は何もありません。ヨーロッパと米国は遅れてはいますが進み続けているので、もっと利用が増えるでしょう。
画面が小さいので表示できるものは多くありませんが、情報は増えます。
Eric:減速しているかという質問の答えはノー。統合の質を高めればペイドクリックの数を伸ばせることはわかっています。質にフォーカスし続けるというこのモデルによって最強の広告ネットワークが作られるということに関して、われわれはきわめて楽観的です。
JPMorgan:ソーシャルネットワークによる収益の改善について話がありました。Q4からどう改善されたのですか。あと検索の質についても。
Larry:ソーシャルネットワークの収益についてですが、ここはさまざまな新技術を試した分野です。デモグラフィック・ターゲティングは成功しました。課題もチャンスもたくさんあります。たとえば広告エコシステムを構築することや、ターゲティングを意味のあるものにすることなど。いくつか改善もしましたが、まだやるべきことがあります。広告主が追いついてくるには時間がかかります。
Q:YahooはGoogleに検索をアウトソースするべきだと思いますか、Google自身のネットワークにとってのメリットは?あと、別の経済セクターについて話してもらえますか、どんな考えなのか。
Eric:Yahooの質問について、われわれはこの試験に大変期待して参加しています。試験は2週間目に入っています。Yahooと仕事ができるのは嬉しいことで、あの会社のことは大変気に入っています。それ以上は話すべきではないでしょう。
Jonathan:景気の減速ということでは自動車や旅行業界でしょう。この分野のクリックを見ると、他の分野と比べると成長が遅いところもありますが、絶対数でみればこの分野もよくやっています、絶対成長でみれば。住宅ローンでさえ。
Q:中国と現地のチームについて何か新しい話がありますか。
Eric::中国についてはうまくいってます。次の質問に行きましょうか。[ふむ、あまり話したくないようだ。実はよく聞こえなかっただけだった。以下の回答参照。]
Q:セルフサービスの広告主と大型の代理店とではどちらの成長が早いですか。
?:大型の広告主は大型の成長を持たらしてくれるものと思っています[たくさん手段を持っているから]。
MorganStanley:DoubleClickとの統合によってさらに収益は伸びますか?
ディスプレイ広告を追加すれば、広告主の間で競争が激化します。ポジティブな力学が働くと考えられる理由はいくらでもあります。
Q:広告フォーマットの90%はディスプレイに使えるとおっしゃいましたが、ディスプレイ広告と検索広告の実効CPMについて教えてください。
Omid:広告主が払いたいように払ってもらいます。
Jonathan:われわれがやろうとしているのは、テキスト広告とディスプレイ広告が競争した結果、テキスト対ディスプレイの広告単位の比率が3:1になるようにオークションを管理する方法をみつけることです。
Eric:中国についてですが、あの環境での運営のやり方がわかってきて市場シェアと収益の成長を見込めるようになりました。インターネットによって出来つつある市場は非常に大きいものです。[さっきは回答を避けたわけではなかった、聞こえなかっただけだ]。
Q::米国での収益は$29M(2900万ドル)増。DC抜きだったら前年並みだっただでしょう。この四半期のこの伸び率は、米国での検索サイクルの現状を反映したものだと考えますか。
Eric:そうではないと、マクロ経済的なものではないということはわかっています。取引のタイミングとか検索広告が米国で成熟したとかそういう何かだと思います。
Jonathan:対前年比を見るときは注意が必要です。比較の元になる去年のこの四半期に、われわれはAdSenseに大型パートナーをたくさん迎えました。昨年に比べると大きなパートナーの追加はありませんでした。主な要因はそれです。あと、「AdSense for Domains」の整理も。
Eric:今四半期、われわれの海外売上が51%でした、この数字が下がることはないと思います。今期は販売チームがGoogleを真の国際企業にした四半期でした。
電話会見終了。
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(翻訳:Maeda, H + Nob Takahashi)






Q:マクロ面については間gなえていませんか。