カナダのモントリオールに本拠を置くMediaScrapeはGoogle News方式のニュースビデオを収集して配信するサイトだが、翻訳サービスも提供しているところに特長がある。同社はこのほど新しいラウンドで$3.2M(320万ドル)の資金を調達したと発表した。ただし資金の出し手も、現在までの調達総額も不明で、そもそも何回目のラウンドなのかもはっきりしない。
MediaScrapeは30分ごとにアップデートされるビデオ・ニュースサイトで、ユーザーはオンデマンドから地域ニュースのループ再生まで配信を受ける方法を自由に指定できる。コンテンツ提供者にはReuters、AP、Canadian Press、Dogan News Agencyその他が含まれ、ユーザーの要求によって英訳が提供される。MediaScrapeはYouTubeからも配信の提携をしているとしている。
このサイトはカナダではメディアからかなり高い評価を受けている。しかし私にはどうも解せない点が2、3ある。投資家の素性が分からない件については、投資家が注目を集めたくないので匿名でとおす場合もなくはない。しかしその場合にはその旨スタートアップ側が断るのが普通だ。しかしMedia Scape側からは何の説明もない。次にMediaScrapeは今回の$3.2M(320万ドル)を2回目のラウンドだとしているが、以前、2007年9月に、Montreal Gazetteの取材に対して$1M(100万ドル)を調達したと答えた際には、この$1Mは3度目のラウンドだと語っていた。(それが事実なら今回のラウンドは4回目となる)。さらにこのMediaScrapeは「オンラインTVニュースのリーダー」と自称しているわりにはトラフィックが少なすぎてcomScoreの統計にかかってこない。また何かと問題のあるAlexaでさえ、20万位以下にランクしている。また彼らの主張するYouTubeからのビデオの配信の提携にいたっては7ヶ月に714本しかない。サイト内での再生回数はどれも3桁の低いほうである。それに加えてウェブサイトそのものも問題だ。ロゴは安っぽく、左手にはBBCから拾ってきた世界地図やこれも安っぽいGoogleロゴが表示され、全体としての印象は2-4回も資金調達ラウンドを実施した「ニュースビデオのリーダー」のサイトのようにはとうてい見えない。

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(翻訳:Namekawa, U)




