ベンチャーキャピタルの宴は終わったのか?
by Duncan Riley on 2008年4月21日

party1.jpgThomson ReutersとPricewaterhouseCoopersからの新しいレポートによると、2008年第1四半期のアメリカにおけるベンチャーキャピタル投資は減少した。

このレポートは、3月31日までの3ヵ月間で、ベンチャー投資は直前の四半期の$7.8B(78億ドル)から8.5%低下して$7.1B(71億ドル)に落ち込んだとしている。これは2006年第4四半期以来の最低水準。設立初期および後期のスタートアップ企業への投資は第1四半期で落ち込んだが、拡大期の企業への投資は拡大している。

Boston Globeは、VCの減少は、米国経済の減速を反映しているとして、新規スタートアップがいちばん被害を受けているというCastile Venturesのマネージング・ジェネラルパートナー、Nina Saberiのコメントを紹介している。

「経済の減速の影響は、まず初期段階の投資から影響を与えています」と彼女は言う。さらに投資回収の2つの主要な方法である新規株式公開が困難であり、企業買収の市場も縮小していることを指摘した。

暦年の第1四半期は、もともと動きの少ない時期なので、落ち込みは部分的には季節的要因もあるかも知れないが、ベンチャーキャピタル市場も、そして新しい段階のウェブビジネスへの投資も、急速に悪化する米国経済と無縁ではいられないようだ。しかし、悲観的予測ばかりではない。インターネット投資全体としてみれば、今期も増加している。しかし、過去12-24ヵ月のVC市場の活況はピークを打ったとみるべきだろう。今問題となるのは、落ち込みがどのように、どの程度進むか。そして全体としての投資が減少する中で、インターネット・ベンチャーキャピタルへの影響がどの程度となるのか、ということだ。

Venture Beatから)

[原文へ]

〔パーマリンク訂正のお知らせ:公開時のパーマリンクが間違っていたので訂正しました。ブックマーク等、現在のパーマリンクに訂正をお願いします。お手数をかけ申し訳ありません。〕

(翻訳:Namekawa, U)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080418encyclopedia-britannica-now-free-for-bloggers/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ベンチャーキャピタルの宴は終わったのか?(リンク先変更)

    [...] 【編集部注】ブックマークされていた方: 「ベンチャーキャピタルの宴は終わったのか?」はこちらのリンクに変更となりました。ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。編集部より [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080420vc-deals-in-charts-q1-2008%e2%80%94welcome-to-the-slowdown/ TechCrunch Japanese アーカイブ » グラフでみるVC投資(2008年Q1)- 減速歓迎

    [...] ここに紹介するスライドは、きのうダンカンが触れていた今年Q1のベンチャーキャピタル取引の傾向について、Pricewaterhouse CoopersとNational Venture Capital Associationが解説したものだ(クリックで拡大)。ベンチャーキャピタルが投じた総額は、対前年、対前期いずれと比べても減少し、$7.1B(71億ドル)となった(2007年のいずれの四半期よりも少ないが、2006年、2005年の各期よりは多い)。平均出資額は$7.7M(770万ドル)と高い。よってそれほど悪い状態ということではない。問題はこれが今後何期にもわたる急落の懲候なのかどうかということだが、それは十分にありうる。 [...]