Twitterはもうダウンも目じゃない段階まで来てしまったようだ
by Michael Arrington on 2008年4月23日

Twitter万年ダウン全体的にサービスの質が悪いところをなんとかしないとFriendsterの二の舞で撃沈するぞ…とここでは散々書いてきた。が、週末の3日間のサービス障害で、この2ヶ月の間に知らず知らずのうちに自分の中で起こったある変化に気づいた。: 自分はTwitterが自分を必要とする以上にTwitterを必要としている。

ロバート・スコーブルは「TwitterがダウンしたらFriendFeedの大勝利だ」と騒いでる。次のサービス障害に備え非常用対策プランをハックするデイブ・ワイナーは、まるで次の大嵐に備え蝋燭とボトル入りの水をストックする人を思わせる。が、ここまで見事にしてやられた事実を思うと、私としては「やれやれ」とただ首を振るほかない。

政府介入が一切ない状態で、Twitterはマイクロブログの業域で事実上の独占体制を築いてきた。みんな経験上知ってることだが、地域で独占的立場にあるケーブル会社にとって、ネットワークのアップグレードとかカスタマーサービス業務改善に余計な予算を割くのは得策ではない(つまりサービス障害、ダウンタイム、電話の受け答えに誰も出ないとかの問題にも)。でも、Twitterが手にしたものはひょっとして物理的な独占以上に素晴らしいものかもしれない。つまり-(人脈の)ネットワーク効果だ。

ライバルは大勢いる。Twitterより優れたサービスもある。ところが如何せん、みんなもうTwitterを使っているし、Twitterの成長率はさらに増大しているので、今さらライバルを使い出しても意味がないのである。

Twitterが毎日に欠かせぬものになったのは、私の場合、利用がいきなり加速した2008年3月だ(メッセージの読み書きにデスクトップ専用クライアントを使い始めたのだ)。―上のグラフを見ると一目で分かるだろう。今では世界中の人たちと何千という一口サイズのやり取りを朝から晩までやっており、Twitterは仕事と付き合いの両面で重要なパートを占めている。これは大きなマーケティングツールであり情報ツールだ。しかし同時に日ごろの付き合い上の習慣でもあるので、一度習慣になると簡単には抜けられない。

だいぶ前からTwitterが習慣になってる人もいる。世の中のほとんどの人にとってTwitterはまだ始まってもいない。が、トレンドははっきりしている。:Twitterはインターネットのユーティリティになりつつる。Twitterは(人脈の)ネットワーク効果を介して独占的パワーを築いてしまった、つまりこれはダウンタイムなどさほど気に病まなくていい事実を意味する。みんなそれでも辛抱強く座って復旧を待ってくれるのだ。

異を唱える人もいるだろう。ロバート・スコーブルのように、TwitterはAPIがオープンになっているので他社のサービスがユーザーを吸い上げることができる、(Twitterの)サービス障害が長引けばそのままユーザーをかすめ取ることもできると反論する人もいる。が、Twitter APIを使うサービスが増えればその分、そのサービスを動かす中核のメッセージ転送エンジンの価値は高まるばかりだ。要するにTwitterはただパイプになるだけで勝てるのだ。そしてTwitterは誰が見ても明らかにパイプであるからして既に勝っている-。

このエントリも早速フォロワーにTwitterしておいた。ところがこれが、人気のユーザーはTwitterのサービス障害の影響で誰にも読んでもらえないのだ。…まったく。

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(翻訳:satomi)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080422twitter-japan-ads/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Twitter!日本!広告!

    [...] Twitterは今やユーティリティであるからして、安定性を確保するまでもなく栄光の海外展開に漕ぎ出せるというわけだ。Twitterとデジタル・ガレージのチームよ、おめでとう。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/best10-0425/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 今週(4/19~4/25)の人気記事ランキングベスト10

    [...] 1. Twitterはもうダウンも目じゃない段階まで来てしまったようだ(4/23 更新) [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080428how-much-is-twitter-worth/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Twitterの企業価値はどのくらい?

    [...] Twitterが注目を集めている理由のひとつは成長率で、もはやTwitterがメインストリームになるかどうかは問題ではなく、いつなるかのタイミングが焦点になっている。我々の情報源によれば、この数ヶ月でTwitterの利用者は爆発的な伸びを記録している(Comscoreはサイト以外にAPIなど経由のアクセスポイントが沢山あるので正確な数値は出せないと断っているが、それでも2月から3月の間でページビューは1000万件から2000万件に倍増しているそうだ)。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080505twitter-can-be-liberated-heres-how/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Twitterは解放できる―これがシナリオだ

    [...] この数日、多くの人気ブロガーが、いまこそTwitterを捨てて、利用が集中するたびにダウンすることのない非集中的なIMサービスに移行すべきだ、と声高に叫んでいる。一般的に言って、Twitterのようなサービスは、ユーザー数がある臨界量に達すると、ネットワーク効果が生じて、新規参入への巨大な障害となるから実際問題として打倒不可能になってしまう。しかし、Twitterの一つの側面であるオープン性は、逆にアキレス腱ともなりうる。昨日、Scott Hanselmanは、Twitterのようなシステムはどうしたらうまく動くか考えを述べていた。Dave Winerは、同じくこの問題を幅広く論じてはいるが、彼の関心は主として、単純にTwitterのメッセージをバックアップして、このサイトがダウンしても利用可能であるようにすることに向かっている。彼はTwitterの本当の利点には関心がない。つまり、日々移ろいゆく人々のグループの間で現れては消える、自然発生的な、非同期の会話を重視してはいない。彼が問題にするのはデータが安全かどうかだけだ。Marc Canterは驚くほど明快な記事でこの議論に参加している。彼はDNSを例に、インフラストラクチャは非集中的で、しかも信頼性がなくてはならないと言っている。Twitterの脱集中化というのは、しかしサービスがダウンした際のコンテンツのバックアップという話ではない。それはサービスを全体としてダウンすることがありえないようにして、どんなにポピュラーになっても、そうした会話が中断せずに使えるようにするということなのだ。Twitterを脱集中化するシナリオDataPortabilityの共同ファウンダーで、Faraday Mediaというスタートアップのファウンダー、Chris Saadは、Twitterを実質的に脱集中化する方法が一つあると考えている。Twitterの最大の弱点(したがって、新しい非集中的なアプローチにとってのチャンス)というのは、Twitterに関係する活動の非常に多くがTwitter.comの外で行われていという事実だ。ユーザーはデスクトップ・クライアント(Twitterific、AlertThingy、Twhirlなど)やIM、SMS、その他様々なインタフェースを使ってTwitterと会話している。これらのサードパーティ・アプリケーションは、新しく非集中化されたTwitter風のサービスがTwitterに代わって、あるいはTwitterと並んで登場してきたときに、これらのサービスに簡単な調整を加えるだけでTwitterオリジナルに対するのと同様に利用できる可能性がある。新システムのユーザーは、マイクロブログに投稿することになる。サードパーティもこうしたマイクロブログのプラットフォームを開発できる。マイクロブログの標準に準拠していることを何らかの方法で保証することも必要だ。例えば、本文は最大140字、表題なし、等々。ユーザーも、標準に準拠したソフトウェアを自分のサーバにインストールできる。現在Wordpress.orgを使ってやっているのと同じようなことだ。この分野でも、間もなくオープンソース・プロジェクトが始まることは間違いない。難しいのは、マイクロブログの投稿を集約して、ユーザーが好きなTwitter発言者を購読できるようにすること、そして、「@[username]」と冒頭に書けばけその指名した特定のユーザーへのメッセージとなるなどのTwitter方式のメカニズムを実現するところだろう。これはたんにRSSを使うだけではうまくいかない。容量を超える急速ななポーリングによってサーバが停止する可能性があるからだ。SaadはRSSをXMPPでラッピングする方法が答になると考えている。XMPPというのはインスタントメッセージング・プロトコルに基づいたオープンな標準で、もともとJabberのために開発されたものだが、現在はGoogle Talkなど様々なアプリケーションに使われている規格だ。XMPPは予約者にメッセージを送出することができるため、常時にポーリングしている必要がない。Saadの考えを詳しく知りたい人は、彼らの製品SyncStreamについて語っている彼のサイトを参照。また、彼らはすでに、「GetPingd」という標準提案中の仕様に基づいて、実装コードを書いている。Twitter自身もすでにAPIでXMPPを使っているし、Google TalkのようなサードパーティーのアプリケーションもTwitterとの統合にXMPPを使っている。もしユーザーがこの新しいシステムでTwitterを始めたら、Alert Thingyのようなサードパーティ・アプリケーションは、ただその新しいシステムを対象として追加するだけでいい。TwitterにサインインするためだけにAlert Thingyを使うのではなく、Alerty Thingyにもアカウントを作れば、そこがユーザーの購読リストを管理してくれる。これはちょうどGoogle Readerのようなフィードサービスが、現在RSS購読についてやっていることと同じだ。XMPPはすでに購読者をトラッキングするメカニズムを持っており、それはTwitterの 「followers」リストと基本的に同一の機能を持っている。ユーザーは彼らのマイクロブログで購読者(follower)のリストと人数を保持することができる。返信を扱うのは、やや複雑だ(Twitterの@[username]機能)。一つのやり方は、既存のRSS基盤をとくにGoogleやTechnorati Blogの検索と組み合わせて使って@repliesをモニターし、これをユーザーのアプリケーションにフィーしてやること。その結果はマイクロブログだけに限定されないが、それが問題にjなるかどうかは私にはよくわからない。スパム的なものを排除するには、現在のTwitterと同じやり方で、単純にボタンをクリックすればよいようにする必要があるだろう。この理論的なプラットフォームでは、発信を完全に非集中的なネットワークに移行させることになる。そしてTwitterで弱点となっている部分をサードパーティのアグレゲータ・サービス(すでに競争の激しい市場となっている)に任せる。これによって障害の原因となるような一点集中的なボトルネックは消滅するはず。Twitter(会社、サービス、サイトやソフトウェア)は、もちろんこの新しい非集中的なプラットフォームには一切関係しない。したがって彼らは当然反対するだろう。ではそれは実現可能か? もちろん絶対に実現可能だ。というのは新しい非Twitter世界へ容易かつシームレスに移行可能だからだ。既存のTwitterのクライアントは単にGetPingdとその他インフラストラクチャのサポートを追加するだけでよい。それだけで既存のTwitterの世界と非Twitter世界を完全に接続することができる。新しい非集中的フレームワークをサポートするだけで誰でも現在Twitterが提供しているサービスを自分のウェブサイトで実現できる。無数のマイクロブログ・アプリケーションが生まれて、この世界に加わってくるだろう。そしてユーザーは二度とサービスのダウンに苦しめられることがなくなる。.CrunchBase InformationTwitterInformation provided by CrunchBase[原文へ](翻訳:Namekawa, U) タグ: faraday-media, Twitter [...]

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