次世代型ウェブメールZenbeに見る「プラットフォームとしてのメール」
Mark Hendrickson
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最近記憶に残ってる中で最も評判になったメール改善機能はブラウザ・ベースではない。XobniやXoopitといった既存のメールクライアントに引っ掛けて補助サービスが使える拡張機能だ。
この戦術はビジネス的にも賢い判断だと思う。誰がこの世にYahoo MailやHotmailやGmail使ってる人に向かって、その信用を放り投げて大企業のサービスから海とも山とも知れないスタートアップに乗り換えを説得したがる人がいるだろう。 人気ウェブメールサービスにサードパーティーの技術を統合する方法が無い以上、どうしてもこうしたマイグレーション(移動)が必要になる。
その危険を買って出ようとする会社のひとつが「Zenbe」だ。ここは完璧にスタンドアローンのウェブメール・ソリューションを構築し、メールの可能性を広げようと生まれた。サービスは現在プライベートベータだが、ここでサインアップした読者先着500名様は招待状がもらえる。 そのサービス内容を見ると、沢山の領域で従来にはない進化を遂げており、「プラットフォームとしてのeメール」が実は何を意味するのか、その姿を垣間見させてくれるものになっている。
アプリで最も目に見えて分かる改善は、その美しいUI。Zenbeをクリックして回れば数分で、“禅”の名に恥じないことが実感できるだろう(ZenbeのZenは“禅”)。
しかし、見た目の美しさだけがセールスポイントと思ったら大間違いで、完全に統合化されたカレンダー、タスク一覧、アドレスブックの各機能も常時使えるサイドバーからいつでもアクセスできる。Xoopitライクなタブもあって、メールのファイルはすべてこのタブで閲覧できる。 ファイルは「画像、文書、表計算、音声/動画ファイル、イベント」という種類別に閲覧が可能で、重要度の高いファイルにはメール同様、星印もつけられる。さらに、ファイルの上をホバリングするとプレビューも。また、サイドバーのFacebook専用タブを開けば、友だちの最新アップデートもチェックできる。
が、Zenbeの遠大な構想の本領は、プロジェクトやトピ別にメールが整理できるよう作られた「ZenPages」にある。メッセージをフォルダーにただ振り分けるのではなく(どっちみちZenbeでこれはできず、Gmailのようなタグベースのシステムになっている)、Zenbeではメッセージに行き先を特定するタグをつけて各種ZenPageに割り当てる。例えば”techcrunch50″とタグのついたメッセージは全て、TechCrunch50カンファレンス専用のZenPageにアサインされる、といった具合に。
で、しかるべきページに一度収めてしまうと、あとはこれを使っていろいろ便利なことが出来る。まず、他の人たち(Zenbeユーザーも非ユーザーも)をZenPageに招待し、手持ちの関連メールを全部そこで見てもらうことができるし、来た人が望めば関連メッセージを同じZenPageを使って共有も可能だ。ZenPageを使って共有できるので、互いのメールにいちいちCC.つけなくてもグループでコラボできる。 カレンダーの日程も同じ手法で共有できる。
メール、カレンダーの共有以外にも、グループタスク一覧、アジェンダ、掲示板、関連リンク一覧など幅広いウィジェットがデフォルトで揃っており、好きなものを選んでインストールも可能だ。で、ここから先はちょっと想像力を飛躍させないとついていけない部分だが、Zenbeではサードパーティーのアプリもこうしたページに統合可能にすることも計画しているようなのだ。 ユーザーのメールに直接アクセスできるページに…である。
Zenbeでは既にサードパーティーのインテグレーションの事例を一式見せている。そこにはYouTube、Flickr、Picasa、Google Chat、Google Mapsのウィジェットも出ているが、どれも実際にはメール情報をレバレッジしていない。レバレッジしたらどうなるかというと、例えばTripItをZenPage上に置いて自分のフライト日程のメール全部を自動的に解析(パース)できるような、そんな場面が想像できそうだ。これなら手動でメールを他サービスに転送する手間も一切カットできる、というわけ。
メールに含まれた情報というのは極めて価値が高く、ユーザーに直接関連のある情報なので、他にも考えられそうなメール解析専用アプリは簡単に想像がつくだろう。たぶんプラットフォームが全面公開になったら、これを活用してメールが溢れ返っている問題を解消する人、あるいはメールを核に据えた本物のソーシャルネットワークをついに実現する人も生まれるかもしれない。
Zenbeはユーザー1人につき4GB分のストレージがついてくる。今は広告表示はゼロ。将来も広告表示はZenPageだけにする予定(プロジェクトの種別によってはスポンサー付きテンプレートのZenPageも提供できるのではないかと、その可能性も検討中という)。
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(翻訳:satomi)
タグ: zenbe



2008年 5月 28日 at 4:59 am