TuneUpはiTunesライブラリに秩序をもたらす(有料で)
by Jason Kincaid on 2008年5月13日

iTunesライブラリにある曲のすべての曲名とアルバムアートワークを修正してくれる人がいるとしたら、お金を払って依頼しますか? TuneUpは音楽ライブラリをドラッグ&ドロップで整理整頓してくれるiTunesのプラグイン。音楽ファイルにもともと間違った情報が付加されていたとしても、それぞれの音楽ファイルに含まれるデータに基づいて、きちんとしたタグ付けを自動的に行う。TuneUpのデジタル識別の技術は、8千万曲のデータベースを提供しているGraceNoteとのパートナーシップによって支えられている。TuneUpは現在、Windows版の招待者限定ベータとなっており、Mac版については開発中だ。

Windows環境でTuneUpを使ってみたいなら、ここで100名限定の招待を申し込むことができる。

インタフェースは簡単かつ直感的なものになっている。iTunesを起動すると”Clean”、”Cover Art”、”Now Playing”、および”Concerts”という4つのラベルを持つサイドバーが表示される。TuneUpの最大の魅力は、Gracenoteのデータベースに基づく”Clean”と”Cover Art”の機能だろう。対象としたい楽曲を選択して、フィールドにドラッグしてやれば操作は完了。直ちに各曲の分析が行われ、該当すると思われる候補情報が表示される。提示される候補を適用するか否かは利用者が選択する。

実際に利用してみてもTuneUpによる整理整頓はなかなか便利だ。音楽ライブラリのMP3に含まれるID3データを削除してから試しても、TuneUpはそれぞれの曲を90%以上の確率で正しく識別することができた。アルバムアートワークの比較を行うシステムがとくに便利だ。それぞれの楽曲が、どのアルバムに属するのかという選択も促してくれる(別々のベストアルバムに散らばっていた Led Zeppelin IV をまとめることができた)。

TuneUpはサービスを会費制で提供しようと考えているようだが、詳細はまだ明らかになっていない。音楽ライブラリの整理整頓作業というのは通常一度きりの作業で、その点がどうも問題になりそうだ。また、整理整頓は雑用の一種で、多くの人はお金を払って雑用をすばやく済ますよりも、雑用自体を放棄してしまうことを選ぶ傾向にある。

TuneUpには、整理整頓の機能に加えていろいろなレコメンド機能を実装していて、これは長期にわたって魅力的となり得るものだ。”Now Playing”は演奏中の楽曲に関係するアルバム、YouTubeの動画、eBayのオークションのレコメンドを行ってくれる。”Concert”は、地域に応じたイベント情報カレンダーを表示してくれる。

消費者は整理整頓の機能にお金を払う価値を見出すだろうけれど、長く使い続けるかどうかについては疑問を感じる。”Concert”リストはなかなか便利だが、”Now Playing”でレコメンドされるもののいくつかは、iTunes自体Music Store経由でレコメンドしてくるものだ。また、iLikeなどのより多くのレコメンドを行うプラグインもある。会費制でサービスを提供する代わりに、$20程度の売り切りを行うか、あるいはレコメンド機能に基づいたアフィリエイトモデルを考慮してみた方が良いのかもしれない。

TuneUpはこれから、MusicBrainzプロジェクトをベースとするサービスと競合していくことにもなるだろう。MusicBrainzはGracenoteの音楽識別データベースを無料化したオルタナティブだ。また、Appleとも競合することになるかもしれない。iTunesはコンピュータに挿入されるCDのアルバム情報を取得するために、既にGracenoteを利用しており、つまり簡単に楽曲検索を行うこともできるというわけだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080714tuneups-itunes-helper-launches-to-the-public/ TechCrunch Japanese アーカイブ » TuneUpのiTunesヘルパーが一般公開

    [...] 詳細は、今年の5月に非公開ベータバージョンが発表されたときの長い紹介記事を見てくれ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20081211tuneup-brings-its-itunes-cleanup-wizard-to-the-mac/ TuneUp、Mac版iTunesクリーンナップ・ウィザードをローンチ

    [...] TuneUpは楽曲の間違ったメタデータやアルバム・ジャケット画像を修正し、整理するためのiTunesのプラグインだ。(それ以外にも便利な機能を無料でいろいろ提供している)。このほどTuneUpはMacでも利用できるバージョンを公開した。われわれはこの5月にTuneUp を紹介(機能の詳しい紹介はここ)している。機能に関する限り、その後も大きな変化はない。このプラグインはiTunesと並んでサイドバーとして表示され、ユーザーは単にプレイリストから楽曲をドラグ&ドロップで適切な窓に放り込めばよい。するとネットで情報が検索され、自動的にメタタグが修正されるなり、正しいアルバム・アートがダウンロードされるなりする。サイドバーには「現在再生中」という機能もあり、現在再生されている曲に関連するYouTubeのビデオや似たような曲の推薦が表示される。またユーザーの居住地域で今後行われるコンサート情報も提供される。無料版では、メタデータとアルバム・アート情報を500件まで無料で修正できる。(メタデータを無視してアルバム・アートだけを修正する場合は50件まで無料)。それ以上の修正は有料。年額$12または$20で永久会員になれる。情報検索の結果ははおおむね正しい。情報はGracenoteからライセンスを得て利用している。われわれが当初Windows版をテストしたとき、メタデータなどの修正は1回かぎりしか必要とされないのではないのかという疑念を感じた。このサービスに果たしてどれだけの有料ユーザーが集まるか? ライブラリのデータを修正した後も「現在再生中」や「コンサート情報」などの機能は有益だ。しかし大半のユーザーはライブラリのスキャンが済んでしまえば、その1回かぎりしかTuneUpを利用しないのではないか? TuneUpのAndrew Kippenは「たしかにこの点は大きな懸念だった。しかし無料版から有料版へのアップグレード率は予期されたより5倍も高い」と述べている。(ただし具体的な数字は上げられていない)。CrunchBase InformationTuneUpInformation provided by CrunchBase[原文へ](翻訳:Namekawa, U) ShowListings(“arc3″); ShowListings(“arc2″); AddClipsUrl = ‘http://jp.techcrunch.com/archives/20081211tuneup-brings-its-itunes-cleanup-wizard-to-the-mac/’; AddClipsTitle = ‘TuneUp、Mac版iTunesクリーンナップ・ウィザードをローンチ’; AddClipsId = ‘2CBE02C952CFE’; AddClipsBcolor=’#78BE44′; AddClipsNcolor=’#D1E9C0′; AddClipsTcolor=’#666666′; AddClipsType=’1′; AddClipsVerticalAlign=’middle’; 前の投稿へ トラックバック [...]