今日(米国時間5/20)はNetflixが100ドルのセットトップボックスを発表して大きな話題をさらった。これはカリフォルニアのスタートアップ「Roku」が作った製品で、月極めDVDレンタルサービスNetflixの購読利用者はリビングに居ながらにして映画の無料ストリーミングが楽しめる。
これはうまいことやったもんだ。安い動画ダウンロードとレンタルで負け戦の泥沼(Vudu、BlockBuster、AppleTV、グーグルなんかは映画1本ごとの課金だ)を渡り行くのではなく、ひと跨ぎに無料を打ち出すなんて。消費者の欲しがるものが何か良く分かってる。
もちろんサービスは厳密には無料ではない。テレビで映画を観るにはこの100ドルのボックスを買って、さらにNetflixの利用購読も続けなくてはならない(月額$18)。ボックスで鑑賞できるのは映画タイトル1万本で、NetflixのDVD郵送レンタルサービスの10万タイトルに比べたら格段に少ない(しかもタイトルは古めで新作はない←訳注:5年落ち~)。が、現在Comcast(うちが使ってるケーブル会社)で鑑賞できるオンデマンドの映画タイトル数よりは1桁多い。 Comcastはじめケーブル業界の連中のことだから、Tivo普及の打撃が大きくなる前にTivoと同じDVR機能を自社製ボックスに取り込んだ時とちょうど同じように、今回もまたNetflixもそっくりコピーし、もっと幅広いオンデマンド・コンテンツを提供するんだろう。
Netflixはこのサービスには大きな財務上の犠牲を払っている。元々はPC視聴オンリーで始めたサービスで、以来拡大を図ってきた。昨年同社が語ったところでは、なんでもライセンス取得と諸経費として年間$40M(4000万ドル)も注ぎ込んでいるという。
でも現実問題ほかにどんな選択肢があるというのだろう? 片やビジネスの半分(物理的DVD)ではBlockBusterが食いついてくるし、あと一方からはオンラインサービス(BitTorrentもお忘れなく)が攻めてくる。そしてこれからはケーブル会社にも目をつけられるという八方塞がりなのだから。
むしろ、こんな競争の超激しい市場でNetflixが繁盛してること自体、不思議なことなのだ。同社の現サービス購読利用者は800万人で昨年より21%多く、その中核ビジネスの純マージンは32%だ。こうしたマージンはやや下がっており、購読利用確保にかかるコストも新会員1人当たり47ドルから30ドルに下がっている。でも、消費者が欲しがるものを消費者に与え続けている以上、彼らも少なくともゲームの参加者だ。
今後はNetflix搭載端末の登場が続くだろう。その一つ、LGのセットトップボックスは年内発売予定。
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(翻訳:satomi)
