最近はマルチタッチとサーフェス・コンピューティングそれに携帯のテクノロジーの話題で持ちきりだが、もう少し広い視野から、われわれが将来向かおうとしている方向を考えてみよう。 われわれはみんなガジェット・フリークだし、われわれの大半は白髪になるまでWindowsを使いづけることになるだろうから、われわれはマルチタッチであろうとなかろうと、現在の標準的なOSにすっかり取って代わるようなユーザーインタフェースについて考えてみる必要がある。ありがたいことに、MicrosoftとAppleは多かれ少なかれ、すでにその方向に進んでいた―しかし、新たなデスクトップのメタファーともいうべき最近のマルチタッチ・ブームのせいで、もっと画期的で興味深いテクノロジーが見失われてしまったのではないかと私は懸念している。
インタフェースというのは、キーボードにせよ、タッチスクリーンにせよ、その他なんであれ、物理的動作によってコンピュータにユーザーの意志を伝える仕組みだ。われわれはピアノの鍵盤、ギターの弦からコンピュータに入力することができるし、またこれは始終現実に行われている。鳥の餌台を使っても入力はできる。(鳥が餌台に来たらら1、離れたら0と約束すればよい。結果はうまいフラクタルになるかも)。しかし先日音声認識でしばらく遊んでみた結果、私はコンピュータに入力するのに物理的に接触を利用しなければならない必然性はないと考えるようになった。この非接触方式こそ、大きく進歩した次世代のコンピュータUIとなるに違いと私は感じている。
3D空間操作―コンピュータのユーザーインタフェースにおける「デスクトップ」というメタファー(モデル化)がわれわれのオフィスでの仕事のやり方を大きく変えたのと同様、3D空間操作は、エンジニアリングの世界に革命をもたらすだろう。バーチャル・リアリティーは映画Lawnmower Man (1992年製作、邦題「バーチャル・ウォーズ」)の時代からずいぶん進歩してきたが、サーフェス・コンピューティングの次世代はサーフェス(表面)自体を無くすことだと思う。対象を3次元空間内でリアルタイムで直接操作できれば―自動車のモデリングであれ、回路設計であれ―われわれの空間の概念を変えるものになるだろう。まだこの方向で具体化した例はあまりないと思うが、3Dホログラム画像とCADアプリケーションを組み合わせればエンジニア向けのキラーアプリケーションが生まれる可能性があるはずだ。
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(翻訳:Namekawa, U)





