3G iPhone / iPhone App Store関連の話題はこちらからまとめてどうぞ!

2008年5月31日

Celebrity Baby Blog買収でPeople.comのゲインはFM Publishingのロス

Erick Schonfeld

1 comment »

append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

celebrity-baby-blog-logo.png

ブログの成長は見ていて楽しいもの。ベビー関連ブログでもね。

4年前Danielle Friedlandが立ち上げ、猛スピードで成長中のブログ「Celebrity Baby Blog」がPeople.comに買収された。MediaWeekのスクープを受け、今週、彼女自身が買収事実を認めた。ここのサイトの編集スタッフは編集者、寄稿者、ライター、校閲の総勢17人だ(おそらく全員が全員フルタイムではないだろう)。

大衆紙『People』は妊娠中のセレブ、セレブのベビーの話題が売れることは熟知している媒体だし、文句なしの組み合わせだ(『People』の表紙って、やたら妊娠中のセレブが出ると思わん?)。買収価格は非開示だが、Friedlandとスタッフはそのまま残ってサイトを育てる。

が、People.comのゲインはFederated Media Publishingのロス。この買収でFM Publishingは、またしても自社の広告ネットワークから看板ブログを失ったことになる。昨年はDiggをMicrosoftにとられ、今月半ばには Ars TechnicaをCondé Nastにとられ、今度はTime Inc.(僕の元いた職場)にCelebrity Baby Blogをパッチーンと摘み取られてしまった。

Celebrity Babyと言えばFM Publishingの子育てブログのトップランナーである。ここ最近、FMの腹心BoingBoingのページビュー(つまり広告インプレッション)を抜き始めている。2月を境にトラフィックはうなぎ登りに伸び、4月には月間ユニークビジター数72万人、ページビュー690万件に達した(comScore調べ)。同じ月、BoingBoingはユニークビジター数こそ勝っている(200万人)ものの、ページビューでは負けている(370万件)。 以下のチャートをご覧になるといい。

今回のようなディールは、FMのビジネスモデルの基本的な弱さを浮き彫りにしている。FM Publishingネットワーク傘下のブログが充分大人になったり買い手がつくと、FMはその広告インベントリの全部あるいは一部を失ってしまうのだ。FMにとって利益の大きい存在になればなるほど、そのブログは自分で広告を販売しようとする可能性も上がるし、広告営業部門を抱える大手メディア企業にそのブログを丸々横取りされる可能性も上がる(情報開示: TechCrunchもFMの提携サイト。広告は一部FMが営業しているが、僕らの場合、自分たちの広告は自分たちでも販売している)。

とは言え、今回の買収取りまとめではFMがかなり力になったという話もある。提携ブログがいつ去っていってもおかしくないことは、FMも承知しているのだ(FM が先月$50M[5000万ドル]調達した時、パブリッシャーのChas Edwardsが僕にそう言っていた)。ブログをつなぎとめておける唯一の方法は、離れて得られるものより高いCPMを与えること。 FMはまた、将来有望なブログのベストパートナーとして世の中に認めてもらわなくてはならない。善意を育むことは、どんな局面にあっても常にスマートなビジネス慣行である。たとえそれが人気急上昇のスターを手放すことを意味しても、そこは気持ちよく送りださなくては。

Update: FMのChas Edwardsから返事あり。Time Inc.の買収オファーを評価する際、FMがFriedlandを手伝ったという話は本当みたいだ。善意でひと肌脱いでやった、ということだが。Celebrity Baby Blogとの間の広告関係にどう影響が出るかは“はっきりしない”が、きっと現行の広告キャンペーンが終わり次第、Time Inc.が引き継ぐことになるんではないか、と氏。そんな氏ではあるが、もっと大手のArs TechnicaとCelebrity Baby Blogを同時に失うことで出る売上げへの影響はわずかだろう、と話している。:

「そりゃ当社と一生一緒にいてくれたら嬉しいですけど、それは現実的でないことも分かってます。事業への影響は些細なものですし。サイト単独で全体の売上げが傾くほど大きな割合いの収入を上げているサイトはありませんから」

提携が終わりを迎えても良きパートナーであり続けることの重要性については、以下のような考え。:

そうすることで残りの提携先との間にも安心感が生まれると思います。業界が拡大するにつれ、FMはほとんどタレント事務所のようなものを作っているのだ、という一般の理解も深まってます。提携先のみなさんとは一致協力というスタンスで、各社のビジネス構築に深く関わっていきたいと考えていますよ。

まだFederated Mediaを広告ネットワークと勘違いしている人も多いようですが、当社がやりたいのはみなさんの広告を売る商売だけではありません。みなさんのビジネスとブランドの構築をお手伝いすることも当社の目標。おそらく将来は、こうした出口戦略に参画の機会も確保していく予定です。

大手ブログがFMから卒業する度に逃げるブログがあっても、それより多くのトラフィックを自社広告ネットワーク(すみません)に保持・訴求したいと思うなら、これは正しい姿勢だと思う。

celebrity-babies-vs-boing-boing-chart.png

[原文へ]

(翻訳:satomi)

タグ: , , ,

【関連記事】



PR
Ads by Overture

トラックバックURL (トラックバック URL)

  1. TechCrunch Japanese アーカイブ » CBS、セレブゴシップのDotspotterをTheInsider.comとして再開

Comments

このコメント欄の RSS フィード