電話付き合い丸分かりのSkydeckがソーシャルになってAPI公開(招待あり)
by Erick Schonfeld 2008 年 6 月 3 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

skydeck-logo.png

昨年12月のニューヨークタイムズ論説でティム・オライリーがこんな妄想をしたためている。

想像してみて欲しい。例えばベライゾンがグーグルやアマゾンみたいに物事を考えたらどうなる? きっと利用者本人に全通話履歴へのアクセス権限を与え、最新の通話10件だけでなく発信・着信すべて見れるようにするだろう。また、自分が電話をかけた相手先を基に、最もよくかける電話番号がトップに出るアドレス帳も作るかもしれない。

さらに、こうした電話会社がソフトアプリ開発者に自社のデータベースを公開したらどうなる? 早晩、パソコン・携帯電話・ソーシャルネットワークのアドレス帳と通話履歴のマッシュアップが現れるだろう。しかも、想像してみて欲しいんだがそのデータにはユーザーコミュニティが自由に注釈をつけられるようになるのだ。

これを書いた際、オライリーには知る由もなかったことだが、「Skydeck」というステルス(当時)のスタートアップがまさにその実現手法を開発中だったのだ。Skydeck はこの3月プライベートベータでサービスを始めた。最初は本当に基礎の基礎から着手し、自分のアドレス帳を携帯電話の請求書に抱き合わせ、自分が一番よく電話をかける相手が誰かをベースに現実のソーシャルネットワークが見れるサービスを出した。これまでのところプライベートベータ利用者は携帯版ソーシャルネットワークを見ることはできても、それだけで、このサービスを使って他の誰かと連絡を取り合うことはできなかった。

skydeck-bars.png が、今日(米国時間6/2)から、同じSkydeckを使っているメンバー同士ならオプトイン方式でそれも可能になった。このサービスの面白さは友だち一人ひとりと自分との繋がりの強さ、友だちが他の人たちとどれだけ強い関係かが見えるところにある。Skydeckでは2人の通話頻度、通話の長さ、通話の新しさ、二方通行か一方通行かを基に関係の強さを総合的に判断し、電話受信状態バーと同じスタイルでバー表示するのだ(スクリーンショット参照)。

プライベートベータなのでSkydeck利用者はそんなに多くない(読者先着700名様ご招待。利用申し込みはこちらから。“TechCrunch”と明記すること)が、それも構わずSkydeck社CEO Jason DevittはSkydeckサービスのAPIも公開に踏み切った。このAPIを使えば、ほかのウェブ開発者も新たなソーシャル情報のソースに手が届くことになる。

具体的にSkydeckのAPIでは、どんな種類のアプリが実現可能なのだろう? Devittに訊いたら以下のような例を用意してくれた。全く悪くない(全部仮定の話だが、いちおう技術的には可能だ):

Skydeck APIで開発できるアプリTop-10 (←僕が考えたタイトル)

1. Outlook専用プラグインを作ったり、GmailのAPIを使って、メールを開くと、その送信主と電話で話した最新の日時が表示されるように。

2. さらに進めて、連絡先全員と交わしたメール、IM、スカイプ、携帯電話の全通話履歴を一ヶ所で表示するアプリも開発できる(携帯電話はパズルの最後のピース。それ以外のデータは全て既にアクセスできるよ)。

3. 1分以上の全通話をiCalの通話日時の欄に記入するアプリ。対面のミーティングと同じ場所に全通話記録を表示。

4. 例)ウェブアプリ開発会社37Signalsは、利用者がSkydeckで“ビジネス”とタグを付けた連絡先に電話をかける度に自社CRMアプリ「Highrise」のページにメモを追加することができる。

5. 例)無料時間管理ソフトのRescueTime社は、利用者が使うアプリ、訪問先サイトと一緒に、全通話時間を表示。

6. 例)オンライン請求ソフトのFreshBooks社は、カスタマー宛ての請求書にクライアントとの通話明細も準備できる。

7. 例)LinkedIn社は(Skydeckの)ランキング情報を使って、AさんとBさんの共通の知り合い5人のうち誰が一番AさんをBさんに紹介するベストなポジションにいるか表示できる。

8. こうした全データをスマートフォンに取り込むアプリも作成可能(端末は対象を絞る予定。全プラットフォームに対応できるよう取り組むのは無理だが、やろうとする人を止めはしない)。

9. Facebookの友だちで自分が一番よくテキストメッセージして電話をかける相手が誰か出すアプリ(Facebookではメールアドレス未公開なので表示名が一致しないといけないが、それもそんなに難しくはない)。あるいは当社の(電話が一方通行かどうか読む)相互測定を応用すれば、一度も電話で返事をくれない友だちにポークする(Facebookアプリでちょっかいを入れる)ことも可能だ。

10. 自分の通話プランであと何本テキストメッセージが流せるか、残り本数に応じて携帯で受信するTweet(Twitterメッセージ)の本数を抑制できる(当社では1日当たり何分&何本のテキストメッセージが使えるか追跡してるんだ)。

Salesforceとの連動も当然考えられそうだね。携帯電話のソーシャルネットワークと繋げるアプリなら、みなさんは何のアプリを作る? それか、使いたいアプリは何だろう? 

skydeck-rank-small.png
skydeck-network-small.png

[原文へ]

(翻訳:satomi)

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