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2008年6月4日

「TechCrunch40のおかげで大成功」―Mintのファウンダーが詳しくレポート

ゲスト ライター

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昨年のTechCrunch40カンファレンスでAaron Patzerは新しいスタートアップ、Mint.comをローンチさせた。このときMintは最優秀賞に選ばれ、$50,000(5万ドル)の賞金を獲得すると同時にメディアからたいへんな注目を集めた

TechCrunch40以降、Mintは$17M(1700万ドル)のベンチャー資金の調達に成功し、毎週1万の新しいユーザーが新しく登録してくることになった。

そこでわれわれはAaronにTechCrunch40に参加した体験を、良い点、悪い点、その他細大もらさず書くよう頼んだ。われわれは来るべきTechCrunch50でも去年の熱気を維持したいと―同時にこの分野の新米としてやらかした失敗は繰り返さないよう―願っている。

以下にAaronの投稿を掲載する。


昨年9月、TechCrunch 40でプレゼンを行った7分間は私の職業人生の中でもっとも重要な時間だった。誇張ではない。あれこそまさにMint.comがローンチした瞬間だった。

少し前に戻ってご説明しよう。私が2006年3月にMintを始めた動機は既存のツールに対する不満からだった。 QuickenやMS Moneyは使うのに大変な手間がかかるわりに、自分の財政状態を理解する手助けにさっぱりならない。多くのシリコンバレーの起業家と同様、私は職を辞め、それまでの一生で貯めた金の半分を創業資金につぎ込み、何人かの友人をまるで安い給料でスカウトした。

2006年の9月、われわれはシード資金を集めるのに十分な程度のプロトタイプづくりに成功していた。次の1年間かけて、サービスをきちんとしたものにするためにユーザーインタフェースを繰り返し作り直し、同時に、全米に6500もある各種金融機関と効率的に提携を結ぶエレガントな方法を模索した。こうしてMintの準備は―ほとんど―整った。出展すると決めればTechCrunch 40 の開催期日は関係者全員にとって目に見えるゴール地点、絶対の締め切り日となった。スタートアップにとってこういう締め切りがあるのは全員が意志を統一して努力を集中させるためにもたいへん良いことだ。

こうしてちょうど9ヶ月前、われわれはスタート地点に立った。今やMint.comは30万近いユーザーを擁し、すべてのライバルを少なくとも5倍は引き離して首位を独走している。われわれはまたBenchmark、Shasta、Sherpalo、First Roundを始めとする名門ベンチャーキャピタルから$17M(1700万ドル)を調達している。われわれの今日の成功はその多くをTechCrunch 40への参加(と、そこでの優勝)に負っている。 以下その経緯を簡単に振り返ってみたい。

1. TechCrunchは巨大なプレスのプラットフォームだ

このイベントにはプレスが大挙して押し寄せる。まだ最優秀賞を取る前からMintはForbes、Fortune、Business 2.0、VentureBeat、CNETを始めとして10回以上プレスからのインタビューを受けていた。実際、私は偽のインタビューまで受けたほどだ。(私は「ギークとナードの違いは何か?」などと質問されるまでジョーク・インタビューだということに気づかなかった)。

さらにブロガーの注目度も高い。スタートアップにとってはブログの反応はメインストリーム・メディアへの掲載よりも重要かもしれない。Technoratiによると、Mint.comはTechCrunch40の最中からその後にかけて1千件もの投稿を集めている。

優勝できなかったとしても、参加しただけでトラフィックの急上昇を予期する必要がある。優勝してしまったら、すぐに予備のサーバを投入しなければならない。エンジニアは付きっきりでサーバのお守りをした方がよい。MySQLのインメモリーのデータベース・キャッシュを少なくとも数ギガバイトに拡張しておくこと。われわれの場合、わずか12時間の間に8万の訪問者、1万5千の新規ユーザー登録をさばかねばならず、マシンは這うようなスピードに落ちてしまった。

2. $$$ 投資家を惹きつける $$$

大小あらゆる投資家がTechCrunch 40に参加した。これにはGoogleの元VPのAydin Senkutのようなエンジェル投資家、First Round Capitalのように主としてシード資金を提供する会社や、その他多数の初期投資を行うベンチャーキャピタルが含まれていた。30秒のセールストークを用意すること。それを100回ほど繰り返すことになる。

また、ステージ上でプレゼンができるスタートアップに選定されなくてもがっかりすることはない。隣のデモ会場への参加にも十分メリットがある。あちこち歩き回って投資家に1対1で売り込みを図るチャンスがある。

3. エキスパートに尋問される

7分間のステージ上でのプレゼンを終えた後、MintはXobni、Orgoo、App2You、KerPoofと共にステージに並んでエキスパート・パネルからの質問を受けた。Esther Dyson、Roelof Botha、Guy Kawasakiといった著名人が1千人の聴衆の前でわれわれに質問を浴びせた。これは間違いなく神経に応える経験だったが、おかげでQ&Aの技術が大いに磨かれたし、その後はベンチャーキャピタリストとの会議もこれに比べれば楽なものに思えてきた。

いちばんタフな質問:「収益モデルを5語以下で説明せよ」

4. ライバルの分析

昨年のTechCrunch 40には700社以上が応募した。40社がステージ上のプレゼンに招待され、100社にはデモ・ブースが用意された。そこで自分のサービスの新たなライバルを発見することになる可能性は大きい。われわれもSpendViewを発見した。こうしていち早くライバルを知ることができるのもたいへん大きなメリットだ。

5. 勝てば官軍だ

TechCrunchで優勝したことはものすごいトラフィックのジャンプをもたらしただけではなかった。われわれはこれで外部の世界に対して確固たる地位を確立することができた。テクノロジー系、ビジネス系のさまざまなメディアでわれわれは「あのMint」として取り上げてもらえるようになった。 月に数百万の読者を擁するTechCrunchならではの圧倒的な影響力である。

おっと、それからまだ収益を上げていないスタートアップにとって、5万ドルの小切手はもちろん最高にうれしいプレゼントだった!

TechCrunchでサービスをローンチするのは無料だ。それで圧倒的なプレスへの露出、ユーザーからの大量のフィードバック、そしてベンチャーキャピタル業界からの注目ができる。TechCrunchのヤラセで書いているわけではない―もしテクノロジー系の会社をやっていて、スケジュールもだいたい合うようだったら、ローンチの場所はここしか考えられないと思う。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa、U)

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