印刷媒体は10年以内に死んでいるだろう。-マイクロソフトCEOスティーブ・バルマーが、ワシントンポスト紙の昼食会で同席の編集者・記者団にこう語った。
今から10年で、IPネットワーク経由で配信されないメディア摂取は一つ残らずなくなる。新聞も雑誌も、紙のかたちで配られるものはゼロになって、すべてのものは電子のかたちで配られるようになるだろう。
ポストはTechCrunchの大きな配信パートナーなのでポストのサイトにだけは是非生き残って欲しいところだが…。
という冗談はさておき真面目な話、同じ予言は前にも何度か聞いたことがある。今の紙媒体のメディア産業はあらゆるところに広告ドルが流出しており、大がかりな規模縮小にあえいでいる。そんなこともあって、誰が同じ予言を口にしてもおかしくない空気が出来上がっている。
ちょうど今週、NY大の報道パネル討論会に出席した際、雑誌『Vanity Fair』報道コラムニスト兼『Newser』ファウンダーのMichael Wolffが雑誌『Newsweek』 編集者Johnnie Robertsに向かってこう言っていた。:
『Newsweek』 が5年後まだ生き残っていたら、ディナーおごってあげるよ。
なかなか良い台詞だ。あのパネル討論で僕と意見が合う相手はWolffだけと言って良いぐらいだった。が、それでも僕個人は印刷媒体が消えるかどうかは分からないと思っている。紙というのは、バルマーやWolffが人にそう思わせたい以上にずっと息長く残る技術だ。 絶滅の危機にさらされているのはむしろ印刷メディアをつくる今のビジネスモデルの枠組みである。これらのビジネスが消えたら、そりゃ当然その製品も消える。でも、それでは今のビジネスに代わって新たな印刷ビジネスが金輪際現れないと想定していることになってしまう。
たぶん次なる印刷ビジネスは今ほど利益は出ないかもしれない。今ほど大勢の人にもリーチできないかもしれない。しかし、本・新聞・雑誌に需要がある限り、そこには必ず誰かそれを満たす方法を考える人が現れると思うね。
(昼食会のバルマーを動画でもっと見たい方はこちらへ)
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(翻訳:satomi)




