ほとんどのプロジェクトで唯一信じてもいいのは、期限が守られないこと。そして、かかわる人が多くなればなるほど不確実性は増す。この不確実性を抑制しようというプロジェクト管理ソフトは枚挙に暇がない:37Signals’ Basecamp、Clarizen、Daptiv、Huddle、Wrike、Viewpath、Microsoft Project。しかし、数か月間のプライベータを経て本日(米国時間6/10)公開されるLiquidPlannerは、特に予定外の出来事や遅延に対応するよう設計されている。LiquidPlanner CEO兼共同ファウンダーのCharles Seyboldがこう語る。
1910年、ヘンリー・ガントはガントチャートを作った。これは、一点による推測であり、実際の役には立たない。プロジェクト管理は常に崩壊しているものだ。プロジェクトの2/3は、はじめから期間か予算のどちらかが破綻している。
われわれは、プロジェクト管理がソーシャルアプリケーションである、という発想を全面的に支持している。誰かひとりが奥の部屋で大きな電卓を叩いているというようなものではない。プロジェクト管理は、プロジェクトに関わるひとりひとりにパーソナライズされるべきものだ。
ほとんどのプロジェクト管理ソフトでは、チーム全員がそれぞれ、担当部分の完了見込み時期を申告する。この締切が守られなくなると、常に誰かが自分の担当部分を始めるために、未完部分を待つことになる。LiquidPlannerでは、プロジェクトのメンバーに個々の予測を立てさせるかわりに、時間範囲の形で予測を尋ねる。お馴みのガントチャートと同じように、バーグラフ形式で範囲を重なりを表示する。
しかしSeyboldはこれを「不確実性ガント」と呼んでいる。プロジェクトのメンバーは、作業の進捗や停滞に応じて範囲予測を調整できる。誰かが問題に突き当たり、その人の予測が先へ延びすぎると、赤い色で表示されるのでプロジェクトマネージャーは、プロジェクトの他の部分が犠牲になる前に対処することができる。メンバー全員が、プロジェクトでどれだけの作業をなされたか、どれだけ完成しているかを見ることができる。マネージャーには、誰が予定どおり完了しているか、誰がボトルネックなのかがわかる。
LiquidPlannerは3人までは無料。企業は4人目を追加した段階で支払いを開始する(月額1人当たり$35、または年間$300)。有償ユーザーは50GBのストレージを使える。参加者は各フェーズでリンクや文書、画像、ビデオその他のファイルを付加できる。また、メールによる通知がシステムに組み込まれているので、締切が近付いたときやタスクが完了したときにリマインドメールを送ることができる。
このスタートアップはワシントン州Bellevueに拠点を置く。2006年3月、Expediaでソフトウェアチームを率いていたCharles SyeboldとJason Carlsonの2人によって設立された。SeyboldはExpediaで中核となるソフトウェアエンジニアリングチームのヘッドを務め、プロジェクト管理の責任者だった。その前はMicrosoft Projectの仕事をしていた。(現在Micosoft Projectは年間$1.2B[12億ドル]のビジネスだろうと、同氏は推測している)。LiquidPlannerは2008年1月にシアトルのエンジェル投資家から$1.2M(120万ドル)を調達した(出資者にはSeyboldとCarlsonも含まれ、2人で半分以上を出資した)。同サービスは、1月のプライベートベータ開始以来、すでに1万人以上のユーザーを集めている。

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(翻訳:Nob Takahashi)

