Quillpill―Twitter方式で携帯小説を書こう(読者先着500人を招待)
TechCrunch 日本語版編集部
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英語版編集部注:この記事は日本在住のCrunchGearのライター、Serkan Totoの寄稿。日本語版編集部注:TotoさんはすでにCGに日本発の情報を多数寄稿しています。
そういう能力があるとしても、本を書き下ろす時間がある人は少ない。しかしTwitterするだけでできるんだったらどうだろう? 新しく始まったサービスQuillpillは 作家志望者にはかっこうのスタート台になるかもしれない。
Twitterクローンはここ数ヶ月、世界中で雨後のタケノコのように生れている。しかしそのほとんどは、多かれ少なかれ、「今なにしてる?」というオリジナルのコンセプトをコピーしたものにすぎない。
Quillpilのアプローチはこれとまったく異なっている。「どんな物語を作りたいか」というのがテーマだ。このサイトは作家志望者と小説の愛読者を主なターゲットにしている。Quillpillは現在プライベート・ベータ中だが、TechCrunchの読者は先着500名が招待される。興味があれば、 techcrunch[アット]quillpill[ドット]comまでメールで申し込んでみるとよい。このサイトで「本」を執筆するには、まずタイトルを決めてから、最大140字のテキストを投稿する。同じテーマに対する投稿は時系列で順次追加されて「スレッド」になる。執筆者はどんなタイプの「作品」でも自由に作ることができる。日記、短編、詩はもちろん、長編小説でもかまわない。以下はEricRiceの「Saijo City Notebook 」 からの引用だ。
私は学校で処刑を放送することに関する議論を読んだことを思い出した。
公開処刑というのは古くさくて俗受けを狙ったもの―要するに失敗だと評されていた。死刑のテレビ中継が一時流行ったが、そういう流行りもののに常として、すぐに消えてしまった。
誰も面白がらなかった。視聴率は最低だった。言い換えれば「死」はキャンセルされたのだ。
なぜエントリーが140文字に制限されているのか? 理由は簡単だ。ファウンダーのDerek MauneとElissa Roseによると、主として携帯からサイトを利用することを考えたためだという。もっとも機能の低い携帯端末しか持っていないユーザーでも、パソコンが使えるかどうかにかかわらず、世界中どんな場所からでもブログ記事をアップロードすることができるように、このTwitter式のアプローチが採用された。ウェブ版に加えて、Quillpilには通常の携帯版と iPhone版(ipill)がある。ファウンダーによると、ニンテンドー Wii、DS、あるいはソニーのPSPといったゲーム機もサポートされているという。
Quillpillはいろいろな面でうまくできている。まず一見したところ、奇妙に未来的で、しかしなかなか美しいデザインはひとつのセールスポイントだろう。シンプルなスレッド化のメカニズムは読者が携帯から投稿を追うのを容易にしている。ミニマリスト的に簡素なインタフェースのおかげでユーザーが「本」を執筆するのはとても簡単だ。現在このサイトにはヘルプ・ページがないが、たぶん将来も必要はなさそうだ。
連載小説を書くのに必要な機能はすべて揃っているし、有力な競争相手もないので、Quillpillに関して残る問題は、はたしてこのコンセプトが広く受け入れられるかという点だ。小さなキーボード、小さなスクリーンから、ごく短い考えを一つ一つ文章にして投稿していくというやり方がどの程度ライターに受け入れられるか、まだ予想がつかない。大規模なサービスとしてビジネスが維持できるくらいの数の読者を携帯小説という新しいサービスに確保できるかどうかも同じくらい重要なポイントだ。
少なくとも日本の読者はずっと前から携帯小説を受け入れている。日本では携帯電話上で書かれた本が数十万部も売れている。ファウンダーによると、まさにこの日本の携帯小説がQuillpillの開発を促した動機だという。このため、サイトは日本とアメリカで同時にリリースされることになった。(日本ではKyupiと呼ばれる)。コンテンツを異なるフォーマットにエクスポートできるようにしたり、人気作品に報酬が支払われるようにしたりする機能強化が予定されているが、これも日米同時にリリースされる予定だ。現在、東京のウェブ・コンサルタント会社、Genkiiがサービスの日本語化に取り組んでいる。
現時点ではQuillpillの利用はまったく無料だ。しかし有料版も計画されている。読者はQuillpillサイトからeブック形式で本を購入できる。またオンデマンド出版により書籍としても提供される。Twitter Japan同様、日本版はバナー広告によっても収入を確保する。
Quillpillはカンサス州に本拠を置く Synthetic Entertainment社から2008年1月にプライベート・ベータ版としてリリースされた。事業資金はポケットマネーで、現在までに$30,000が投じられている。.
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(翻訳:Namekawa, U)
タグ: Quillpill





2008年 6月 14日 at 7:30 am