
われわれは新しいビデオ・ホスティング・サービス、Delve Networksを紹介する記事中で、ライバルのBrightcoveを「ユーザーインタフェースが使いにくい」と批判した。と、1週間も経たないうちに、マサチューセッツ州ケンブリッジを本拠とするこのBrightcoveがサービスを完全にリニューアルし、新バージョンをベータ・リリースした。
既存のSaaSベースのユーザーは「Brightcove 3 Beta」をテストすることができる。新しいユーザーに対して提供されるのは秋口になるもよう。「Brightcove 3」の開発は約9ヶ月前から始められており、改良の努力は主として次の3分野が対象となっている。新しいウェブへの公開モデル、長尺ビデオのサポート、そして、われわれも指摘した問題のユーザー・インタフェースだ。
新しい公開モデルはBrightcoveとしては初めてのサーバーサイドAPIに大きく依然している。ビデオを公開しようとするユーザーはこのAPIを利用するとビデオのメタデータを広く利用することができる。たとえばユーザーは、そのビデオをエンベッドするウェブページのコンテンツに応じてもっとも効果的な公開方法を選択することができる。(たとえば、関連あるビデオをリスト化し、テーマやタイトルを元にして簡単に選択、再生できるようにするなど)。またビデオの説明を表示しURLを選択することができる。どちらもSEO上の観点から非常に重要な要素だ。また広告による収益化に関しては、ビデオ内広告とページ内広告をシンクロさせることによってさらに効果を上げることができる。
従来からBrightcoveのプラットフォームではアップロードされるビデオの長さに制限はなかった。しかしビデオのユーザーへの配信にあたって長尺ビデオに関して特段の技術的配慮が払われていなかったのも事実だ。新しいバージョンでは、サイト内に「Move Networks 」という(長尺ビデオの配信に特化した)プラットフォームが置かれ、コンピュータの処理能力と帯域幅に応じてビデオの画質を調整することができるようになった。Brightcoveでは、現在Move Networks行っているようなプラグインのインストールなしに、長尺ものも短いビデオクリップも単一のプラットフォームから提供できるようにすることを狙っている。(BrightcoveではビデオをFlashを利用して配給している)。
最期に「Brightcove 3」には使いやすい新しいユーザーインタフェースが提供されている。これで旧版のように設定をいじるためにあちこちのタブを開いて探し回らずにすむ。iTunes風のコントロール・パネルには、ドラグ&ドロップ機能が追加され、バッチ編集がもできるようになった。これでビデオの追加や編集がたいへん楽になるはずだ。
Brightcoveは、ウェブサイト運営者のためのビデオ・ホスティング・サービスとして1位ではないとしても、最大のもののひとつだ。内部資料によると、Brightcove上で再生されたビデオを見たユニーク訪問者は月間1億3500万に上るという。売り上げも2007年中に500%の成長を記録した。Brightcoveを利用するユーザーにはDiscovery、National Geographic、Showtimeその他の大手メディア企業が含まれる。
同社では新バージョンのリリースによって国際的な事業展開を期待している。(すでに英国では大きなシェアを獲得しており、日本へも直接進出を企てている)。 Brightcoveは既存のユーザーに関してはウェブサイトへのビデオの統合をいっそう高度に押し進めると同時に、非営利団体や政府機関のようなメディア企業でない組織にも同社のサービスの利用を呼びかけている。
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(翻訳:Namekawa, U)




