欧州随一のカラオケコミュニティ「RedKaraoke」が米上陸、次は日本
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by ゲスト ライター on 2008年6月25日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

オンラインのカラオケ。長らく特に目だった動きもない分野だが、オンラインのカラオケはすごい。みんなまるで『アメリカン・アイドル』放映開始から数週間で予選落ちした歌手という風情で、タガが外れたような歌声が聴ける。無いのはステージと、あの辛口なイギリス人(サイモンズ)の酷評だけだ。

このオンラインカラオケのシーンでも過去いくつかビジネスの試みはあったが、今回はうれしいことに新顔紹介である。

欧州トップの人気を誇るカラオケサイト「RedKaraoke」が本日(米国時間6/24)英語版を公開する。 RedKaraokeは楽曲1万4000タイトル、世界40万人のユーザーを抱えるサイトで、そのカラオケ楽曲カタログはオンライン最大規模を誇る。サイトでは自分の歌声を録音・録画したり、他のユーザーと歌声を競い合って上位に上がるとランキング専用ページに登場も夢ではない。録音・録画は友だちと共有もできる。あと、音階を上げたり下げたりできる「Tone Control Tool(音階調整ツール)」機能導入は、このサイトが初めて(これができるんでカラオケバー欲しい人も多いのでは?)。 RedKaraokeでは著作権管理会社、音楽出版社の各社と版権契約も結んでおり、米国の演奏権管理2団体のASCAPとBMIとは提携関係にある。

このオンラインカラオケ市場は意外と競争も激しい。 世界初のWeb版カラオケサービス「Ksolo」は2006年4月Fox Interactive Mediaに買収され、その2年後「Myspace Karaoke」として再ローンチした。その楽曲カタログは約3000曲。利用にはMyspaceアカウントに登録が必要で、動画機能はない。 Yahoo!が2006年11月に買収した「Bix」というコンテストサイトもカラオケ機能つき。 Electronic Artsが2007年2月に買収した「SingShot」は後の「Sims on Stage」だが、史上2番目に登場したオンラインカラオケサイトである(音声・動画機能付き、カタログ保有数4000曲)。

このシーンの新参組ではもう1社、「SingSnap」もある。ここは非常にベーシックなフロントエンドで尾ひれ羽ひれの豪華機能は一切ないんだが、なんせコミュニティが上質で、フォーラム投稿数は85万件におよぶ。

RedKaraokeも、ライバルに差をつける仕掛けはいくつか用意した。例えば背景トラックにはMP3ファイルではなく、代わりにMIDIとKARのファイル形式を使っている。この技術を使えば、ほぼどんな曲でも全てカラオケ楽曲に変換が可能だ。 他サイトでは主にMP3ファイルを使っているので、楽曲の再レコーディング必須で金も時間もかかり、結果としてカタログ規模も小さくなってしまいがち。その点、MIDIなら音質最悪で昔のリングトーンみたいなところはあるけど、それさえ目をつぶればシームレスに録音できる上、バンド幅も食わなければ、カタログももっと大きくできる。 それに例の「Tone Control Tool(音階調整ツール)」という非常にユニークな機能があるおかげで、ユーザーも実生活で音が高過ぎたり低過ぎたりして歌えなかった曲も普通に歌える。

デザイン機能はアピールが今ひとつなところがいくつか、マイナーな問題もあるが、それを除けばRedKaraokeがやろうとしていることは全体として好感度大だ。 私は元々この業域の勝ち組は、既存SNSに自サービスをアプリできちんと連動できる会社だと思っていた。Sims on StageもFacebook向けにアプリ「Karaoke Showcase」でそれをやっているし、Myspaceも「Myspace Karaoke」でそれをやっている、そんな風にね。  このアプリで普及を図るモデルはRedKaraokeでも有効だと特に思う。なんせ音階調整機能付きなので、みんなこれなら安心して動画撮って友だちに送れるのではないかな。

Red Karaokeは2007年、Miguel AngelRichard Diez Ferreiraの2兄弟が創業した会社だ。サイトはずっと無料にしてきた。収入は広告枠の売上げ、戦略的スポンサー契約、スペシャル企画から得ている。

RedKaraokeではこれに合わせて今日、米支社開設も発表し、新エグゼキュティブ2人を指名した。国際営業・事業開発ディレクター(International Sales and Business Development Director)にはJustin D. Abbott、米国支社長(Country Manager for the U.S.)にはFernando Araが就任となる。スペイン国内事業は黒字のRedKaraokeだが、最近2008年1月にVC会社Clave Mayorから海外進出の軍資金として€2M(200万ユーロ)の投資を調達している。

今年第3四半期末までには日本、2009年にはドイツ、フランスに進出する予定だ。今はFacebook対応アプリも開発中なほか、サイトの新機能もいくつか作業を進めている。例えば動画アップロード専用プラットフォーム、ブログ専用プラットフォーム、歌詞データベース、歌詞検索、ウィジェット、RSSサービスなどなど。さらに自国内でもスペイン版『アメリカン・アイドル』とも言うべき人気TV番組『Al pie de la letra』のオーディション録画を全部自サイトでホストできるよう、スペイン民放局アンテナ・トレス(Antena 3)と事業提携実現に向け総力を挙げ取り組んでいる。

[原文へ]

(翻訳:satomi)

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