Yahooの最新の組織変更は、いったい何を意味するのだろうか。とりわけMicrosoftとの関係が宙に浮いたままの現状を踏まえると。昨日の株主に対する独善的ともとれるレターでGoogleとの契約を擁護していたように、Yahooはわが道を行くのだということを示そうとしている。結構なことだ。
この発表が、Microsoftの新しい契約が持ち上がることへの根強い期待を潰そうとすることを狙ったものであることは明らかだ。今日(米国時間6/26)私は、YahooのCTO(最高技術責任者)Ari Baloghと話した。同氏は次のように語った。
ここから読み取って欲しいのは、私たちが、あのことはほとんど終ったと考えていることです。私たちはこれ[新体制]を長期にわたって推進していかなければなりません。役員会がMicrosoftとの話を考えているときに、大規模な組織変更を行ったとしたら愚かなことです。
ここにはまだ考慮の余地が残されている(「ほとんど終った」とは言ったが「全部」とは言っていない)。しかしYahooは、8月1日の株主総会を目指して、自立して行動し決意を強くする必要がある。
この組織変更の主たる目的は、製品開発(消費者が利用するあらゆるYahoo資産とサービス)と広告販売を分離することにある。それ自体意味はあるのだが、とりわけ新しい発想ではない。ほとんどのメディア企業がコンテンツ開発とコンテンツ販売を分けている。つまりYahooは、誰もが知っていること―「Yahooが実はメディア企業である」―ということを認めようとしているわけだ。
しかし、この会社の作る製品やコンテンツは技術製品だ。そこでBaloghのグループの出番になる。(CTOとしてBaloghが見ているのは、検索とAsh Patel配下の新しい製品グループを支援はするが別グループの、重要な中核をなす技術者全員)。BaloghはYahooをもっとオープンにするための主要な取り組みとして、Yahoo全社にわたる技術と開発プラットホームの標準化をはかっている。製品グループを営業部門から分けることにより、「オープンかつソーシャルな戦略を加速する」と彼は言う。また、いいアイディアが陽の目を見るのが早くなる。すぐに利益を生まないとしても。
Yahooは、社内のさまざまなサービスを横断するクラウドコンピューティングプラットホームも、一貫性のある技術群として標準化する(どうやらYahooのあちこちの部分は今でもごちゃごちゃしているようだ)。はたしてYahooは、自社のクラウドコンピューティング基盤を他社に開放することによって、AmazonのWebサービスやGoogleのアプリエンジンと競合しようというのだろうか。Baloghが、十分なヒントをくれて、さらに語った。
その決断はまだできていませんが、Yahooは使います。ひとつやろうとしているのは、違うやり方でオープン化することです。そうなったときには、世界中でどれだけこれが使われるかを見て驚くことでしょう。
BaloghがYahooの基盤の一部をオープンソースにしたがっていることは明らかだ。さらに、YahooのあらゆるAPIとアプリを、一貫した開発フレームワークで使えるようにしようとしている。以上のいずれもが、開発者との密接な関係に繋がるもので、最終的にはキラー商品へと結びつく。
実際にそうなるかもしれない。しかしYahooは、会社の未来を巡る大きな問題を未だにいくつも抱えている。もしかしたらMicrosoftとの戯れごとをやめて、先へ進む心構えができているというシグナルを出したいのかもしれないが、大株主の中にはそうは考えていない人たちがいる。
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(翻訳:Nob Takahashi)





