ベンチャー投資の「危機」
by Erick Schonfeld on 2008年7月2日

第2四半期のべンチャー支援のIPOが1件も無かった、さらにM&Aの買収金額も下がっている。前回ベンチャー支援のIPOが四半期に1件も無かったのは1978年の事だ。ベンチャー支援スタートアップに対する資金の流動性の不足は、「National Venture Capital Association (NVCA) 」が「危機」と呼ぶほどの状況だ。前回の四半期もわすか5件のIPOが取るに足らない$283M(2億8300万ドル)を調達したのみだ。これに比べて2007年の上半期には、43のIPOが行われ$6.3B(63億ドル)の資金調達がなされている。

(42社が2008年上半期にIPOの実施を予定していたが、最終的に実施されなかった。2007年の上半期ではこの数は70社になる。)

スタートアップ業界にとってのもう1つの柱である「買収」も先細りだ。べンチャーキャピタル支援の120件のM&Aが2008年上半期に成立したが、2007年の上半期には169件のM&Aが成立している。これら2008年上半期のM&Aの買収総額は$6B(60億ドル)、これに対して2007年上半期は$8.5B(85億ドル)とベンチャー投資家達に取っては42%もの収益減だ。

川が出来る程泣く前に考えてみてほしい。スタートアップから収益が得られないとベンチャー投資家達が判断すれば、当然彼等はスタートアップに投資する額を減らすのでは無いだろうか。しかしながら、今回の資金不足の原因の多くは、経済環境全体の悪化のようだ。いずれは回復する一時的な経済危機状態だ。以下はNVCAが660人のベンチャー投資家達に行った調査だ

「ベンチャー投資家達が考える現在のIPO市場の資金不足の3大原因は・・・」

—弱気な投資家達: 77 %
—貸し渋り/抵当危機: 64 %
— サーベンス・オクスリー法*: 57 %

以下がその他の解答だ

—2008年をIPOの機会として見ていないベンチャー投資家達のため: 81 %

—3年前に比べて、ベンチャー支援された企業が「株式を一般公開したいと考えていいない」と思っているベンチャー投資家達のため: 全回答の3分の2

—現在のIPOの資金不足が、将来的なベンチャー投資や起業家的なコミュニティーに取っては健全であり「危機的な状況では無い」と認識しているベンチャー投資家達のため: 8 %

貸し渋りは別にしても、少なくとも小規模な企業に対してはサーベンス・オクスリー法を改正する時期かもしれない。このような不足状態が2008年中続くようなら、まだ危機感を抱いていないベンチャー投資家達からの資金調達を目指しているスタートアップも、危機感を覚えるようになるだろう。とはいえ、本当に資金が必要になるまでベンチャー投資家達にたよず自力で頑張るべき理由がまた1つ増えた。

訳者中ーサーベンス・オクスリー法*についてはこちらをご参照ください。


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(翻訳:E.Kato)

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    [...] 2008年の経済危機は、業務をなんとか継続するベンチャーの出口戦略にも厳しい状況を強いることとなっている。The National Venture Capital Associationは第二四半期に「危機」を宣言したが、第三四半期にも状況はさらに悪化した。今週NCVAは最終四半期のデータを公表したが、予想通り状況は厳しいものとなっている。今期、IPOを実現したベンチャーはなく、M&Aも37件のみだった(第三四半期は78件だった)。NCVAの関与した37件のM&Aのうち、IT関連は30件だった。 [...]