Apricado: こんなに簡単に音楽を売れるなんて!
by Jason Kincaid on 2008年7月17日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

このところ、インディ系のアーチストたちの作品を、レーベル等としての契約なしで売っていくオンラインのミュージックストアが増えている。景気がいいのはAmieStreetなどごく一部だが、売るための手続きなどはけっこう面倒くさい。音楽をアップロードしたら、明日(あした)からお金が入ってくるというわけにはいかない。でも、今日、非公開ベータの提供を開始したスタートアップApricadoは、手続き等を極力簡素化しようとしている。support@apricado.comに”TechCrunch”の件名でメールをしたミュージシャンのうち最初の50名が、非公開ベータの上にショップを開店できる。

Apricadoは、音楽作品をサイトに登録する方法を、アホらしいほど(極端に)簡略化している: 曲をアップロードすると、サイトが自動的にアーチスト名を検出して音楽ショップを作る(たとえばMikaの曲はwww.apricado.com/Mikaを作る)。曲はDRMなしで販売され、サイトが取るマージンはわずか20%だ(業界標準は30%以上)。このサイトを訪れた一般ユーザには、今ある曲のリストが提示される。そのページの上でクレジットカードの情報を入力すると、選んだ曲を一つの.zipファイルでダウンロードできる。アーチストは自分のショップの埋め込みコードをもらえるので、ブログやMySpaceなどにミニショップを置くこともできる(Facebookアプリも開発中)。

ただし、Apricadoの簡単さは、運用のお粗末さにつながりかねない。たとえば、アップロードされた音楽の重複性や著作権問題などを、自動的にチェックできない。だから、市販の音楽CDの中身を自分の作品と称してアップロードしても平気だ。

ApricadoのCEO、Jeff Wardは問題を自覚しているが、そのような詐称をブラックリスト方式でフィルタリングすると言っている。ブラックリストに載っていないアーチストに対しては“YouTube方式”、つまりDMCA取り下げ警告を利用して海賊行為の出元をつきとめる。しかしこの方式はYouTubeではうまくいった(あるいはうまくいかなかった?)かもしれないが、両者には大きな違いがある―Apricadoは実際に物を売るわけだから、深刻な法律問題に発展するおそれが十分にあるのだ。

Apricadoのアイデアは良い。ショップ作りがこれだけ簡単なら、音楽ストアのYouTubeと言ってもほめすぎではない。プロのミュージシャンにも新人にも、どちらにとっても魅力的だ。でも、アップロードされる作品を効果的に監視する方式を編み出さないかぎり、成功の見込みはない。



[原文へ]

(翻訳:hiwa)

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