キリスト、フランクリン・ルーズベルト同様スティーブ・ジョブズもまた善をなすべくこの世に遣わされた。彼がなした善のおかげで、Joe Noceraのような嫌なヤツが真夜中に罵りことばだらけの電話をジョブズから受け取ったたのだ。ジョブズ閣下がもっと薄くて驚きいっぱいのMacBook Proを来年発表することなどないだろうというウワサは嘘っパチだという電話を・・・。
こういうことらしい。ニューヨークタイムズのベテラン記者Joe Noceraの記事によれば、つまるところiPhone 3Gマニアたちが膵臓がんのニュースに動揺しないように、アップルは株主の目から重病を隠したというのだ。土曜日に載った記事によれば、Noceraはスティーブからの電話を受けた。「こちらはスティーブ・ジョブズだが、キミはボクのことを傲慢な****[4文字罵り言葉]野郎で、自分のことを超法規的存在と考えているヤツだとでも思っているのだろう。キミはインチキ野郎で、書いていることのほとんどは正しくないと思う。」それから彼は自分の健康問題についてNoceraとオフレコで話をした。Noceraを永久に黙らせたというわけだ。Dan Lyons[注:Fake Steve Jobsのライター]がいうように、Noceraはこの問題に関して話せなくなった。米国証券委員会から召喚されても、彼は話せないし、話すこともないだろう。Noceraは手だれの記者だからいずれ何らかの形で話を漏らすかもしれない。アップルは彼に一発かまして、口封じをしたのだ。倫理規定に縛られて彼はアップルのPRマンに成り下がったというわけだ。
Dan Lyonsは次のように書いている。
思いもかけないことにジョブズCEOが電話を掛けてきた。ビックリしたキミは紙とペンをひっつかみ、なにを尋ねようかと思案する。オフレコで話したい、さもなければ電話を切るぞというのを聞いて、キミはこう考える。スゴい,アイツが電話に出ている。彼に話をさせよう。彼は網にかかって船べりの半分まで引き揚げられたも同然だ。彼に切らせたりはすまい、と。
それもあるかもしれない。しかしJoe Noceraはベテランでブロだ。突然電話がくるということは何かおかしいということを彼は知っている。この手の電話はまっとうなものじゃない。決して衝動的に掛けてきたものでもない。ジョブズのような人間は衝動的に新聞記者に電話をしたりはしない。決して・・・
またNoceraはジョブズのような人間がなぜオフレコで仕掛けてきたのかよく分っている。これは情報ソースが相手を取り込む際の一番確実な方法だということも知っている。
いったい何が起きているというのか?スティーブは病気だ。ウワサではiPhone/MobileMe発表のとき彼は入院していたという。その結果アップルはまとまりがつかなくなってしまった。アップルには結末が予想できなかった。いい話続きのアップルの宴をスポイルしたくはなかったのだ。どうやら、スティーブの健康はプライベートな問題だということで酷い目をみたのは株主だったようだ。この何年もアップルは、その成功をひとりの偉大な指導者に頼ってきた。今やその指導者が危機に瀕し、アップルとしては非常事態マニュアルを引っぱり出し、Jonathan IveがCEOになるように説得するのかもしれない。マーケットシェアは高く、その製品も愛されている。ある意味で株主たちはハッピーなのだ。こんなときにどうして健康問題のニュースなんかで台無しにできようか。
株主とは気まぐれな連中だ。ニュースがないときはすべてを想定して動く。結局どこかのAOLのガキどもがアップルの時価総額から40億ドルも吹っ飛ばしたように、これが資本主義の代償なのだ。
いずれこの話も忘れ去られるだろう。世の中アップルを見逃すはずだ。だって、追っかけるに足る価値があるのは今やアップルだけだから。アップルはいわばファミレスのデニーズの駐車場に止められた人目を引く外車みたいなものだ。みんなが振り返るのは隣りのカローラやシボレー・マリブーなどが色あせて見えるからだ。でも、その外車の持ち主にブレーキがよく壊れるか、壊れたらいくら修繕費がかかるかなんて尋ねたりはしない。そんなことをすれば折角の魔法の力が台無しだ。
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(翻訳:shiro)





