画像ライセンス販売のGumGum、熟考の末Flashを放棄
by Jason Kincaid 2008 年 8 月 1 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする


著作権侵害が話題になると、音楽や映画のことが取り上げられることが多い。しかしウェブ上でのコンテンツプロバイダは画像の取り扱いにも苦慮している。画像データは切り抜き、サイズ変更、コピーなどの処理を簡単に行うことができる。Attributorなどいくつかのサービスで、著作権に違反する画像データの追跡サービスを提供している。しかし結局のところ最善の対応は画像データを安価かつ簡単に提供して、違法コピーのモチベーションを下げさせることであったりもする。

今年に入って、GumGumが画像を特定してライセンスを受ける手続きを簡素化する管理サービスをスタートした。コンテンツのハブとしての地位も目指し、検索機能を持った画像データベースを備え、CPMないし画像に広告を付す形式でライセンスを付与していた。

しかし残念なことにGumGumの画像はすべてFlashウィジェットを埋め込む形で提供されていた。これは不格好だし、画像のリサイズや編集もできず、使い勝手も悪かった。GumGum側から見れば、Flashを利用することで広告配信に便利だったし、ライセンスした画像を不法に抜き出すことも難しくなる(もちろんスクリーンショットは避けられない)というメリットがあった。PicAppでも同様の画像検索およびライセンス販売プラットフォームを運営しており、やはりFlashを利用してユーザには不便を強いていた。

本日(米国時間7/31)GumGumは新たな方式によるライセンス販売プラットフォームをアナウンスし、そして今回はFlashを利用していない。システムを使うには1行のJavaScriptをページに埋め込むだけで良い。その作業を行えば、あとは通常のHTMLタグで画像を利用することができる。料金体系はこれまでと同様。画像の表示回数によって支払いを行うか、あるいは画像の上に配信される広告を受け入れるかだ。GumGumの新プラットフォームはどの画像がライセンスを提供した画像なのかを認識し、画像の上に広告を配信することができる。したがって特別なウィジェットを利用する必要はない。

もうひとつ、GumGumが行った重要な方向転換がある。すなわちハブとしての方向性を放棄したこと。画像を検索するコンテンツカタログのようなものはもはや存在しない。GumGumは、自身ハブ化するのではなく、たいていは独自にデータベースを構築しているコンテンツプロバイダと利用者を直接繋ぐことにするようだ。このようなアプローチを採用することで、GumGumは一般消費者向けではなく、ライセンス画像を頻繁に利用するブログやサイトに向けたB2Bソリューションを提供しようとしているのだろう。

GumGumによって画像の著作権侵害が止まるわけではない。スクリーンショットによる複製を防ぐためには、不格好なウォーターマークを入れておくしかない。しかし画像コンテンツの不正使用に頭を悩ませるビジネスシーンにおいて、GumGumのより柔軟な新システムは手頃なソリューションを提供している。成果はコンテンツプロバイダとの話し合いとの調整がうまく進むかどうか次第というところだろう。尚、本サービスには既に大手顧客が付いており、MTVヨーロッパもそのひとつだ。

新たなプラットフォームをリリースするのと同時に、GumGumはシリーズAの調達ラウンドで$1.2M(120万ドル)の資金を調達すると報告した。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

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