Time WarnerはAOLをバラして売りに出す計画をいよいよ推し進めつつある。ダイヤルアップによるアクセス提供という過去の遺産のサービスを、AOLポータルとインターネット広告ビジネスから切り離すことをついに正式決定したようだ。しかしTimeWarnerはこれらの資産の売却でどれほどの収入を期待しているのだろうか? 数年前、GoogleがAOLに$1B(10億ドル)を投資した際には、5%の株式を取得している。この計算だと、AOLの時価総額は$20B(200億ドル)となる。(当時でさえ、これは高すぎる評価だとする声が出ていた)。今日、解体後のバラ売りで、TimeWarnerが総額で$7B(70億ドル)を得られたら幸運というものだろう。
Time Warnerは広告とコンテンツ事業だけで$10B(100億ドル)の言い値をつけているものの、業界には実質的には買い手は2社しか存在しない。YahooとMicrosoftだ。Time WarnerはYahooの取締役の1人の選任を妨害するなどYahooに敵対してきた。そこでMicrosoftが唯一の買い手ということになれば、市場が現在AOLに下している評価額―$4B(40億ドル)―よりさして高い値段を付けることは考えにくい。そしてもし、MicrosoftがやはりYahooを買収することにでもなれば全てはご破算だ。(ダイヤルアップ事業について、唯一の買い手候補はEarthlinkだろう)。
Wall Street Journal(有料購読記事)によると、
Yahooとの交渉ではAOLはダイヤルアップ事業を除外して$10B(100億ドル)と評価されていた。 これに対して、Time Warnerの現在の$14という株価からみると、AOLの広告とコンテンツ事業を含めて$3B(30億ドル)から$4(40億ドル)にしか評価できないと一部のアナリストは観測している。
アナリストは、[ダイヤルアップ]事業をわずか$2B(20億ドル)から$3B(30億ドル)にしか評価していない。しかし事情に明るい筋によると、TimeWarnerは売却の交渉でそれを上回る額を求めているという。ここ数年にわたって下り坂を続けているとはいえ、ダイヤルアップ事業は依然として黒字であり、予測可能なペースで堅実なキャッシュを生んでいる。現在の契約者は870万で、業界第2位のEarthLinkはブロードバンドとウェブ・ホスティング契約を含めて330万のユーザーを有している。
もしTime WarnerがYahooに再度AOL買収に関心を向けさせることができれば、オンライン広告とコンテンツ事業についてやはり$10B(100億ドル)近い評価を得られる可能性はある。(ただし、この場合、買収は、TimeWarnerがYahooにキャッシュを支払うのと交換に、Time Warnerが新たに創立されるAOL-Yahoo社の大量の株式を得て少数株主となるという手続きで行われることになりそうだ)。comScoreによれば、AOLのPlatform-Aは、ターゲットへの露出量ではアメリカ最大のオンライン広告ネットワークだ。この6月には1億7千万人がPlatform-Aの広告を見ているという。ただし、広告ネットワークの露出量に自社サイトのトラフィックも加えれば(その重複がどれほどかによるものの)、Yahooがアメリカで最大の広告ネットワークかもしれない。さらにPlatform-Aの広告の多くは、特にAdvertising.comから販売された広告は埋め草広告で、CPMあたり$1以下の低料金だ。(つまりボリュームが鍵となる)。
(情報開示:私はTime Warnerの株式を所有している)。
[原文へ]
(翻訳:Namekawa, U)





