これまでに102のスタートアップ企業に出資を行ってきた、初期ステージのベンチャーを支援するY Combinatorが、Y Combinator以外からも出資を募りたいと考える企業が利用する公的書類をオープンソースとした。ローファームのWilson Sonsini Goodrich & Rosatiにより作成されたもので、こちらからダウンロードすることができる。
Y Combinatorの共同設立者のPaul Graham曰く、文書公開の目的は運用開始間もない企業のファーストラウンドでの資金調達において、法的手続きに必要な費用を少なくとも幾分か削減することだとのこと。この費用はラウンドのサイズによって大きく変わるものではなく、小規模ラウンドで得た資金の大半が弁護士費用になってしまうこともある。企業は投資家向けの定期的な公的書類の作成にも費用をかけざるを得ず、なかなか有効に資金を活用できないこともあり得る。
初期段階の資金調達を手がけるSoftTechVCの設立者であるJeff Clavierによると、公的書類作成にかかる費用は一事案につき2万ドルから3万ドルになるとのこと。他のエンジェル投資家も費用については概ね同意している。
Y Combinatorの作成した書類は、「投資家寄りでもスタートアップ企業寄りでもない中立な立場」を意識したものとなっている。この書類を利用することで、手続費用のかなりの部分を削減することができるかもしれない。
私たちはもっと多くのスタートアップ企業の誕生を望んでいるのです。私も長年同じ立場にいたから分かるのですが、テクノロジー分野にもエンジェル投資を行おうとする富裕層が多く存在します。しかし手続を面倒に感じるがゆえに投資を諦めてしまうこともあります。しかし資金調達を熱望しているスタートアップ企業も数多く存在します。私たちの用意した文書が、投資家と資金調達を目指すスタートアップを結びつける役に立てばと良いと考えています。
Y Combinatorは法的手続きを容易にすることで競合他社を支援することになったりはしないだろうか? もちろんそうなる。しかしGrahamはその点を気にしてはいないようだ。
尚、今年初めにはTheFundedが、ベンチャーキャピタリストが要求する膨大なタームシート作成を支援するデータベースの提供を開始している。
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(翻訳:Maeda, H)




