
スタートアップの世界では、会社への愛情が冷めた共同ファウンダーわずか数か月で去っていくのは珍しくない。しかし、絶好調にみえるスタートアップから共同ファウンダーが去ることを強いられたとなると、他の従業員の離脱や会社の不安定を招きかねない。
Tapulousの共同ファウンダー兼クライアントソフトウェアのチーフ・アーキテクト、Mike Leeが同社を追い出された。Leeはチームに対するメッセージで、離脱の理由を「歩み寄れない相違」のためであると語った。
あれは私のエンジニアリング&デザインチームに、会社が目指していると思われた方向と歩み寄れない相違があるとわかったときのこと。私はいくつかの約束を果すよう依頼された。チームの気の進まないスポークスマンを務めることは、私の最優先の関心事ではなかったが、名誉にかけて行動した。チームのメッセージを伝えると、私は会社を去るよう要請された。
Leeは、この決断が望んだものではなかったことも明言している。
私は自叙伝を書いて、一緒に作った会社を追われることになったことに整理をつけるつもりだ。
この2か月間のTaplousの優れた実績を考えると、いったい何がこの衝突を招いたというのだろうか。
Leeによると、共同ファウンダーの間では、Tapulousの向かうべき方向について意見が異なっていたという。またLeeは、元Delicious Monsterの従業員として迎えられ、Deliciousに関わる機能満載でデザインの優れたタイプのアプリを作ろうと計画していたとも言う。CEOのBart Decremはそれとは反対に、同社のアプリ群を、派手で面白いけれどもあまり役に立たないアプリを数多く揃えたSlideやRockYourと同じ流れにしようとしていた、とLeeは言う。
Leeは、Tapulousに対して敵意を持っていないと言うが、会社の将来については楽観視していないようだ。Leeは同社従業員10名のうちの大部分の採用を担当しており、彼らに対して辞めることを勧めたり引き抜いたりするつもりはないが、何人かが自分に倣って辞めたとしても驚かないという。
Leeおよび彼のエンジニアリングチームが、FriendBookの開発に関して訴えられたことがある。FriendBookはアドレス帳の代替品で、電話機を物理的に並べて「手を繋ぐ」ことによって連絡先情報を交換できるというもの。
当初FriendBookはTapulousの他の2つのアプリ、Tap Tap RevengeとTwincleと同時に(または直後に)公開されるはずだったが、一度もApp Storeに載ることはなかった。Bart Decremによると、同アプリは一旦App Storeに追加されたが、問題が多かったためすぐに削除されたという。Decremは、Leeが退社したため将来については未定だという。FriendBookにこれまで費した時間を考えると、Tapulousがこのプロジェクトを完全に棚上げしよというからには、背後に何か深刻な問題があるに違いない。
LeeはMacコミュニティーではよく知られた開発者で、以前はDelicious Monsterのチームにいた。TapulousはAppleの未だ巣立ったばかりのApp Storeで、トップデベロッパーの地位を確立しており、iPhoneとiPodに計150万本インストールされていると推測される。同社で最も人気のあるアプリがTap Tap Revengeで、公開以来App Storeのトップアプリケーションに入り続けている。これまでのところアプリはすべて広告収入型だが、同社では近々プレミアムコンテンツを持った有償版の公開を予定している。
Jeff Scottの情報に感謝する。
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(翻訳:Nob Takahashi)




