エンタテイメントの世界で、コンサートというのは独自の地位を築いている。コンサートが集める人数は相当なもので、米国成人の70%が毎年コンサートに出かけているという調査もある。また、映画や音楽とは異なりコンサートには海賊版というものはない(もちろんブートレグ録音というのはあり得るけれど、コンサートに行く人は音だけを求めているのではなく「体験」を求めているものだ)。ただ、これまで人々を好みのアーティストや新興アーティストに興味を持たせようとする事業は数多く立ち上げられてきたが、コンサート自体に着目したものはほとんどない。
本日(米国時間9/3)サービスを開始したサンフランシスコに拠点を置くBlueHazeは、見過ごされてきたこの点に注目するサービスを提供する。BlueHazeは多彩なアプローチを提供を心がけており、現在ではFacebookアプリケーション、iPhoneアプリケーション、およびウェブポータルにてサービス展開を行っている。設立者のMark Shedletskyによれば、他のコンサートサイトは利用者にチケット情報を提供することに注力しているが、BlueHazeはコンサートの前・最中・後に渡ってより良い、より深い経験をしてもらうことに視点を置いている。

BlueHazeのポータルサイトを見る限りは、新しいサービスなど何も提供されていないように見えるかもしれない。サイトにはアーティスト名、会場名のリストおよびコンサートに参加する人たちおよび同じアーティストに興味を持つファンを繋ぐためのソーシャルネットワークが表示されている。このサイトを通してチケットを購入することもできる(BlueHazeはアフィリエイト収入で運営されている)。また、各利用者がこれまでに出かけていったコンサート情報も記録され、デジタルスクラップブックとして後に閲覧することができる。
しかし個人的にBlueHazeのサービスでもっとも興味を持ったのは、BlueHazeの提供するiPhoneアプリケーションだ。これを使えば各コンサート毎にジオタグ付きの写真をアップロードすることができ、コンサートの最中およびコンサート後に閲覧することができる。コンサートに参加した人と写真を共有できるというのは面白い試みだと思う(バックステージのバンドメンバーの写真や、ギタリストの熱演中の写真などを共有することになるのかな)。アプリケーションを利用する人が増えないとこういった機能も宝の持ち腐れになってしまうが、BlueHazeによればアプリケーションの公開から既に40,000件のダウンロードがあるとのこと。
想定される競合にはSongkickやiLikeなど、多数のコンサートおよび音楽系サイトがある。またコンサートのウェブキャストを通して視聴者を繋いでしまおうとするDeepRockDriveのことも考えておくべきだろう。
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(翻訳:Maeda, H)

