YahooとGoogleは全力を挙げて検索広告戦線での彼らの立場に同情を集めようとしている。というか、Yahooは自分たちの検索結果にGoogleAdsensの広告を受け入れようとしているのだから、Yahooのこの戦線でのGoogleへの降伏を正当化しようとしているといったほうがよい。
両社の立場は、先週New York Timesに掲載された意見広告に集約されている。Google自身はこの件に関して1つならず2つもブログ記事を発表し、さらに自分たちの立場を主張するために、専門のウェブサイトまで設けた。今日(米国時間9/27)はYahooのSue Decker社長が 長いブログ記事をアップして、Googleのと同じ議論を繰り返している。
この検索における提携を阻止したいMicrosoftも黙ってはおらず、同じく専門のウェブサイトを開設して、この提携に反対するよう、ここ何ヶ月も政府に対してロビー活動を行っている。
この提携では、Yahooは独自広告に代えてGoogleの広告を掲載することができるようになるが、掲載する義務を負うわけではない。GoogleとYahooは、Yahooは長期的な競争力を確保するために自身の強力な広告プラットフォームを維持するつもりであることを特に強調している。
しかし実験の結果が示すところによると、YahooはGoogleの広告を掲載することにより劇的にキャッシュフローを改善することができる。Googleの広告を載せれば載せるほど、Yahooには金が余計に入ってくるのだ。次の四半期の利益だけがすべてというビジネス世界にあって、Googleの広告をより多数掲載するというのはあまりにも大きい誘惑である。
Yahoは自社広告に代えてGoogleの広告をどれだけ掲載するかで営業成績を自由にいじれる。そうしてGoogleの広告を増やすたびにYahooは、いってみれば、自分の未来の競争力を抵当に入れることになる。こうしてYahooのページビューが加算されることでGoogleのネットワーク・パワーはますます強力になる(広告主はより多くのユーザーに見られる広告に割り増し料金を払う)。Yahooが利益対費用を計算する際に、短期のキャッシュフローを長期的競争力に優先させることは明らかだ。Yahooはキャッシュを優先させ、広告ネットワークを敗北するに任せるに違いない。これは人性の本然と会社経営心理学の明白な傾向がしからしむるところだ。
Yahooは広告ネットワークの競争力よりキャッシュを取る。広告ネットワークは劣化を続ける。この悪循環は際限なく続く。四半期ごとに数字が非情に示されるたびに、Yahooの収入源のGoogleへの依存はさらに強まることになるだろう。
現在、検索マーケットには有力な3社が存在している。長期的にみると、独占状態にならなければ、やがて20%のプレイヤーが80%のシェアを占めるという法則が貫徹することになろう。インターネットの健全性の維持のためにはどうしてもMicrosoftに残りの20%のシェアを占めてもらう必要がある。ちょうど、AMDが、市場シェアはなにほどでもないにも関わらず、Intelがプロセッサーに独占価格をつけるのを抑える役目を果たしているのと同じことだ。
しかしもしGoogleがYahooを取り込んでしまえば、Microsoftは独占をチェックする役目すら果せなくなってしまうだろう。そうなればGoogleは広告マーケットで自由に独占価格を享受し、広告を表示するサイト運営者にもごく低い支払いしかせずにすむことになる。
だからこそ、この提携を阻止することが絶対に必要なのだ。これはGoogle、Yahoo、Microsoftの株価がどうなるかなどといった小さな問題ではない。全インターネットのエコシステムの健全性を維持し、旺盛な起業家精神を維持していくために必要なことなのだ。
この問題に関する私の立場はMicrosoftが今年に入ってYahooに買収を提案したときからずっと一貫している。おかげで私はYahooの(まだ残留している)幹部から大いに不興を買ったようだ。最近のYahoo本社訪問でも彼らの冷たい態度は肌に感じられた。しかし私はそれは甘受できる。甘受しがたいのは、インターネット広告の全収入が事実上たった一つの会社によって独占されるような状態である。私に言わせれば、これは90年代のWindows/Officeによる独占の再現だ。
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(翻訳:Namekawa, U)




